寝室の天井

ポセイドン

第1話

僕は昔っから怖がりだった。気になる心霊番組を一人で見れないくらいビビりだった。

そんな僕がはじめて心霊体験をしたのは小学校3年生か4年生だった頃。

いつものように一人寝室で寝ようと思い、布団の中に入ってふと天井を向いた。寝室の天井には変わらず不思議な模様がある。目を閉じて何分かしたころなかなか寝付けず再び目を開けた。もう一度天井を見ると、そこには顔みたいな"なにか"があった。その"なにか"は上からずっとこちらを見つめている。僕も無意識に顔を見つめ続けていた。気づいたら意識は天井で体は抜け殻みたいになっている。頭の中では「やばい」と感じていたが動くのは指だけだった。僕は気味が悪くなり全力で目を逸らしてみる。すると一気に体が軽くなった。その後気になってもう一度天井を見てもその顔みたいな"なにか"はどこにもなかった。

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寝室の天井 ポセイドン @poseidon2525

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