勇者に選ばれたのは俺だけ。クラスメイトは全員、処刑待ち

@eacon

「――勇者は、貴様ただ一人で十分だ」

王様の声が、王座の間に響く。

次の瞬間、鎧の兵士たちがクラスメイトたちを取り押さえた。

「な、なんで俺たちが！」

「理由は簡単だ。不要だからだ」

その言葉と同時に、全員が地下牢へ引きずられていく。

そして俺の耳元で、王様が囁いた。

「生かすのは、お前だけだ――勇者」

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俺は元の学校で虐められていた。

だから、正直クラスメイトのことは全然守りたいとは思わないけど

「頼みます！！処刑だけは、」

死んでほしい訳じゃない！

「ならぬ。貴様以外の異世界の住民に衣食住を与える余裕なんてない！」

「なら、俺の分を減らしてください、それか奴らの分まで働きますので」

「ほほぉ、」

まるでその言葉を待っていたかのように、

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こうして、俺はクラスメイト達を人質に取られて魔王を倒すことなった。

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