【市民生活課特別資料－●●市特別封緘記録2－】

【概要】

心霊系YouTuber・佐藤翔太氏が調査を行っていた謎の深夜ラジオ放送「深夜零時の囁き」について、最後の映像及び関係者の証言を元に報告。

【詳細記録】

佐藤氏は数ヶ月にわたり放送の録音及び体験談の収集を行い、放送の内容には個人名の呼称『名を呼ぶなかれ（呼名の禁忌）』が繰り返し含まれていることを確認した。

また、放送の囁き声によって、対象者の精神状態が悪化し、異常行動が誘発される事例も報告されている。

調査の過程で佐藤氏自身もこれらの禁忌に触れ、精神的な異常をきたし、最終的に消息不明となっている。

最後に提出された映像記録には、氏が自身の名前を含む囁き声に苦しみ、その声を真似る様子が断片的に映されていた。

音声には不明瞭ながらも繰り返し「ナナリ」と囁く声が記録されており、これが精神的負荷の増大に繋がった可能性が高い。

現場の調査では、映像の撮影場所において微細な音響異常が検出され、複数の住民からも不安の声が上がっている。

【所見】

「呼名の禁忌」は、本事象の中核をなす要素と考えられ、『深夜零時の囁き』に関わる者の精神に致命的な影響を及ぼすと推察される。

今後の調査ではこれらの禁忌を避けるための指針を制定し、関係者及び市民に対して厳重な注意喚起を行う必要がある。

【備考】

引き続き調査を継続し、新たな証言や証拠の収集に努める。

本報告書の内容は機密扱いとし、無断転載及び公表を禁ずる。