終文 右側の白

 これからも僕は死ぬまで進み続けるのだろう。

 このノートはこの文を書き終えた後、砂漠に置いていく。

 これを拾って読んだ人はくだらないと笑うかもしれない。

 でもそれでもいい。

 これが僕の生きた唯一の証なのだから。

 僕はじきに死に自然へと帰っていく。

 でもたった1冊でも、僕は満足だ。


             H・S  

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