第2話 彗(けい)ちゃんの詩的表現 もものサングリア

けいちゃんの詩的表現 もものサングリア〜





白い葡萄酒を ガラスの器にそそぎ


はちみつの金糸を ひとすじたらす


ブランデーの琥珀が 静かに波を染め


そこへ 桃の花びら(果肉)を浮かべる



薄く切ったレモンとオレンジが


陽のかけらのように沈み


ミントの葉が 緑の風を呼ぶ



冷やして待つ間にも


香りはゆっくり 夏の色をまとい


やがて氷の上にそそがれ


泡が立ちのぼると


グラスの中で 小さな祝祭がはじまる




〜〜


もぅ、彗ちゃんにはかなわないなぁ〜







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