第9話 8話の続き

マイルズはソファーに座り、ディルとメイにも向かいのソファーに座るように促した。


マイルズ「メイ嬢……。いろいろ辛い思いをしたと思う。でも、まずは…生きて帰って来てくれて…ありがとう。」


メイ「…………でも…………。」


メイはディルにしがみついて座っているが、涙がこぼれ、ディルの胸に顔を埋める。


マイルズ「確かに、今回のことで犠牲になった者達もいる。しかし、メイ嬢がアミーリア様を助け、そのメイ嬢を他の者達が助けた結果だ。全ては、この国のために皆が動いた結果なんだ。彼らは、任務を全うしたんだ。メイ嬢が責任を感じるのは、彼らにしてみれば不本意なことだ。だから…元気を出してくれ。」


マイルズは眉をしかめ、苦しそうな顔をする。


ディル「メイ。メイだって、アミーリア様に泣かれたくないだろう?彼らも一緒さ……。」


メイ「……………うん。」


マイルズ「まずは、体と心をゆっくり休ませてくれ。」


メイは小さく頷いた。


マイルズ「ディル、しばらくの間、メイ嬢の側にいてやってくれ。報告は他の者から聞くから大丈夫だ。」


ディル「分かりました。」


マイルズ「それでは、失礼する。メイ嬢、おやすみ。」


ディルにしがみつくメイの頭を撫でると、マイルズは部屋から出て行った。


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