第9話 8話の続き
マイルズはソファーに座り、ディルとメイにも向かいのソファーに座るように促した。
マイルズ「メイ嬢……。いろいろ辛い思いをしたと思う。でも、まずは…生きて帰って来てくれて…ありがとう。」
メイ「…………でも…………。」
メイはディルにしがみついて座っているが、涙がこぼれ、ディルの胸に顔を埋める。
マイルズ「確かに、今回のことで犠牲になった者達もいる。しかし、メイ嬢がアミーリア様を助け、そのメイ嬢を他の者達が助けた結果だ。全ては、この国のために皆が動いた結果なんだ。彼らは、任務を全うしたんだ。メイ嬢が責任を感じるのは、彼らにしてみれば不本意なことだ。だから…元気を出してくれ。」
マイルズは眉をしかめ、苦しそうな顔をする。
ディル「メイ。メイだって、アミーリア様に泣かれたくないだろう?彼らも一緒さ……。」
メイ「……………うん。」
マイルズ「まずは、体と心をゆっくり休ませてくれ。」
メイは小さく頷いた。
マイルズ「ディル、しばらくの間、メイ嬢の側にいてやってくれ。報告は他の者から聞くから大丈夫だ。」
ディル「分かりました。」
マイルズ「それでは、失礼する。メイ嬢、おやすみ。」
ディルにしがみつくメイの頭を撫でると、マイルズは部屋から出て行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます