概要
物心ついた時から隣にいた君。気づけばいつの間にか僕は恋をしていた。
福岡市から電車で三十分、さらにバスで三十分。田んぼとみかん畑しかない片田舎で、俺、大野陽向は生まれた。そして隣の家で生まれたのが、高宮咲。
物心ついた時から、咲は俺の隣にいた。小学校の入学式で俺の手を引いてくれたのも咲。宿題を一緒にやったのも、お祭りで俺を気遣ってくれたのも咲。いつだって太陽みたいに明るい咲の横で、俺は月のようについて歩くだけだった。
俺たちの秘密基地は、通学路にある古びたバス停。一日数本しかバスが来ないその場所で、駄菓子を分け合い、夕陽を眺めながら過ごす時間が、俺たちの青春そのものだった。
中学生になると、俺たちの世界は急に広がった。部活も違い、帰り道も別々になることが多くなった。咲の周りには男子が増えて、俺の胸にはちりちりとした痛みが生まれた。この感情の正体
物心ついた時から、咲は俺の隣にいた。小学校の入学式で俺の手を引いてくれたのも咲。宿題を一緒にやったのも、お祭りで俺を気遣ってくれたのも咲。いつだって太陽みたいに明るい咲の横で、俺は月のようについて歩くだけだった。
俺たちの秘密基地は、通学路にある古びたバス停。一日数本しかバスが来ないその場所で、駄菓子を分け合い、夕陽を眺めながら過ごす時間が、俺たちの青春そのものだった。
中学生になると、俺たちの世界は急に広がった。部活も違い、帰り道も別々になることが多くなった。咲の周りには男子が増えて、俺の胸にはちりちりとした痛みが生まれた。この感情の正体
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!とても感動しました。珠玉の作品だと思います
リアルな博多弁と不器用な男子、それを優しい心とちょっときつめの言葉で包む幼馴染の女子。福岡地方の美しい片田舎で育まれた恋物語。最後は感動に包まれます。
大野陽向にとって明るい高宮咲はいつも傍にいて、何かと陽向のことを気遣ってくれた女の子。バス停で夕陽を眺めながら一緒に過ごす時間がかけがえのないものでした。
しかし中学生になると、お互いに友達も増え二人に薄い壁ができていきます……。
繰り返されるバス停でのシーンがとても印象的です。陽向の心情が淡々と綴られるところ、咲の竹を割ったようなハキハキした話し方(博多弁の特徴かと思います)とそこに含まれる優しさを感じる陽向の気持ちに感情移入して読めま…続きを読む