第一階層完成
とりあえず召喚しつつ、ダンジョンを広げていこう。
武器は後回しだ。アイツら…特にミカエルは武器なんてなくても強いし。
ゴーレムの方はスキルで修復できたから早速、俺の護衛についてもらっている。
よし、作業を始めよう。
一層目は俺の今日の魔力が尽きたら完成にしようか。
広間の先に通路を作製。
「この先は…迷路でも作るか」
今までの通路も迷路っぽいけど何となく掘り進めただけだからな。
分かれ道を作って、部屋を作製。宝箱も置いてやろう。罠だけどな。
他の部屋には魔物も配置しておこう。罠と言えばの転がる大きな岩、迫る天井、迫る壁、そして迫り上がる床も当然設置。
俺は魔力の続く限り迷路と小部屋を作りまくり、ついでに魔物も召喚していった。
数時間後、とうとう魔力の底が見え始めた。
「けっこう広げたな。魔力ももう無いし、後はボス部屋と俺の部屋を作って終わりにするか」
『熟練度が一定に達しました』
『スキルを獲得します』
『以下のスキルを獲得しました。
スキル:土魔法』
「お!スキルか。…土魔法、確かに今までダンジョンを広げてきたからな。おかしくは無いか」
「それより部屋作製:大広間」
目の前に一瞬にして大広間が出来上がっていた。
部屋作製に大広間が追加されたおかげでとても楽にできた。前回作った時は迷宮拡張でちまちま広げていたからな。
「最後に俺の部屋を作って…ダンジョンの第一階層、完成!!」
『熟練度が一定に達しました』
「え、また?」
『スキルを獲得します』
『以下のスキル獲得しました。
スキル:階層追加』
「階層追加…一層目が完成したからか?早速使ってみるか、階層追加」
『追加する階層の環境を選択してください。
環境:洞窟、遺跡』
「環境なんて選べるのか。でも今は洞窟のままでいいな。第二階層の環境は洞窟だ。」
スキルを発動すると目の前に第二階層へ続く階段が現れた。
「おぉ、早速降りてみるか」
降りるとそこは岩肌が剥き出しになった、洞窟の小部屋だった。
「俺が最初に目を覚ました時みたいな空間だな」
今日はもう魔力が無いからな、明日から第二階層を作っていこうか。
「ん?」
なんか感知に引っかかったな。いきなり現れたけど、侵入者か?…いや生き物って感じじゃ無いな。
「ミカエル」
「お呼びでしょうかアヴィリル様」
相変わらず早いな。
「ミカエル、今ダンジョン内に突然何かが現れた。おそらく生き物じゃ無い。ソイツを持ってきてくれ」
「かしこまりました」
ミカエルは謎の物体の元へと向かっていった。
ミカエルなら万が一何かあっても大丈夫だろう。
しばらくしてミカエルが戻って来た。
宝箱を抱えて。
「こちらがご要望の品で御座います」
「…宝箱?俺が設置したのじゃ無いよな。あれ全部罠だし」
『この宝箱はダンジョン内で自然に生成されたものです』
「自然生成か。てことはダンジョンの魔力が使われてるんだよな。…俺の進化が遠のくな」
『通常ダンジョンは獲物を内部におびき寄せ殺害する事で成長していきます。その為の餌が宝箱です』
「なるほど。…そう言えば振り返ると第一階層は後半から迷路と大量の罠だからな。設置してある宝箱も全部罠で、うまみが全く無いなこのダンジョン」
そう考えると宝箱が自然にできるのは有り難いな。
「開けてみるか」
中には紫色の液体が入った試験管のような瓶が2本入っていた。
「これは…何かのポーションか?随分と毒々しいが。鑑定」
—————————
名称:魔力回復薬
等級:
説明:不純物を多く含んだ粗雑な魔力回復薬。
飲めばわずかに魔力が回復する
—————————
「魔力回復薬か。これがあればいざという時困らないな。ダンジョン作りにも使える」
…俺、口なくね。
クソ、ダンジョン・コアという種族の弊害が!
『飲む以外にもかける事で一体の効果が現れます。ですが効率も落ちます』
結局はダメって事だな。だが使えるだけマシか。
「ミカエル、お前にこれをやる」
「おお、なんと。大変ありがとう御座います。アヴィリル様から下賜されたポーション、大切に使わせていただきます」
「喜んでもらえて何よりだよ」
どうせ俺に使ったって殆ど意味ないしな。
…そう言えば、ミカエルも口なくね?どう見ても巨大な目玉だし。
「まぁ良いか。ミカエルだし」
俺は思考を放棄した。
さて、魔力が回復したら第二階層を作りますかね。
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