第14話

雨南はその情報の海に触れた瞬間、自分の体内で何かが震えるような感覚に襲われた。

胸の奥から脳へと、そして全身の細胞へと、未来から送られてくる微かな波動が伝わる。


「これが、未来の私たちが残したメッセージ……」


情報はただの記憶や映像ではなく、生きた設計図のように、無数の可能性を提示していた。

その中には、血脈を絶やさずに継続するための様々な戦略や知恵、未来で起こりうる選択肢が詰まっている。


だが、それはまた同時に大きなリスクをはらんでいた。

彼女の遺伝子の一部に小さな傷がつき、その欠損は彼女の身体や精神に何らかの影響を及ぼすかもしれない。


それでも雨南は、この未来のメッセージを受け取ることを選んだ。

なぜなら、それが未来に繋がる唯一の道だから――

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