第6話 ご主人様のお部屋で二人っきりのドキドキ♡サプライズな一夜【担当メイドみおりん】

【場面設定:夜・主人公の家・自分の部屋】

 <環境音>


 SE:秋の気配を感じられる環境音

 SE:穏やかな虫の声(持続)



【部屋に入る】


 SE:ドアの開閉音 二人分の足音が入室する音

 SE:エアコンのリモコンを操作する音 空調の作動音


 「わぁ…広いのね、あなたのお部屋」


(中央)驚いた様子の生徒会長、宮本美織



 SE:興味深く部屋の中を見回す音 美織の着るメイド服の衣擦れ音


 「ねえ…見せたいものって…何?」


(右耳・ささやき)



 SE:ゆっくりとベッドに近づく足音(4歩分)



【ベッドに座る】

 「このベッド…座っても、いい?」


 少し恥ずかしそうに



 SE:ベッドに腰を下ろす音 マットレスが沈む音

 SE:メイド服の衣擦れ音


 「ふわぁ…ふかふか♡」


 嬉しそうに、トーンが明るくなる



 SE:手のひらでマットレスを2回軽く押す音


 「えへへ…気持ちいい」


 小さく笑う



 SE:マットレスの上で軽く2回弾む音 ベッドの軋み音


 「あ…そういえば、着替えのメイド服、用意周到だねって顔してる」


(左耳)主人公の表情を読み取って


 「うふふ…完璧メイドのみおりんを、甘く見ないで?」


 「なんてね、冗談よ」


(中央)



 SE:髪をかき上げる音


 「私、演劇部でしょ? 文化祭のメイド喫茶の衣装なの」


【メイド服の生地を触らせる】

 「ねえ、触ってみて」


(右耳・至近距離)



 SE:スカートの裾を整える音


 「ほら、こっち来て。スカートの生地、触ってみて?」


 ささやき



 SE:言われるままに美織の隣に腰かける音 ベッドの軽い軋み音

 SE:美織が主人公の手を取る音

 SE:ゆっくりと手を導く音 スカートの生地に触れる摩擦音


 「ね、分厚いでしょ」


 吐息



 SE:生地を指でなぞる音


 「本物のメイド喫茶と同じくらい本格的なの」


 「顧問の先生の知り合いが、スタイリストさんで」


 SE:衣擦れ音 隣に座る主人公の横顔を見つめる気配



【メイド服を着る意味】

 「ねえ」


(左耳・ささやき)



 SE:深く息を吸う音



 「このメイド服、着るとね…気持ちが、変わるの」

 「ご主人様に、……喜ばれたいって」


 SE:主人公の肩に美織が頭をそっと預ける音

 SE:ベッドの軋み音 髪が肩に触れる柔らかい音


 「ご奉仕、……したくなる」


 小声



 SE:つないだままの手を絡ませる音 指が動く繊細な音


 「普段の私には……ない、特別な気持ち」


 かすかな呼吸音が聞こえる



【気づき】

 「……え?」


 主人公の言葉に驚く


 「普段の私と……同じ?」


 「お風呂場で話した生徒会長になった理由と……」


 SE:主人公の肩に深く身を預ける音 ベッドの軽い軋み音

 SE:メイド服の衣擦れ音


 「学園を良くしたいって、それもご奉仕……?」


 はっと気づく様子


 「……そっか」


(右耳・ささやき)



 SE:吐息


 「生徒会長の私も、メイドさんの私も……」


 SE:頭を少し動かす音


 「どっちも……同じなのかも」


 自分の想いに気づいて、心が軽くなった様子


 「……ね、あなたって不思議」


(左耳・至近距離)



 SE:衣擦れ音 顔を少し近づける気配


 「美織の心にするりって、入ってくる」


 「きっと……あなたが人の痛みを知ってるから」


 SE:主人公の指先に一瞬、力がこもる音



 美織はその些細な変化に気づく



【一瞬の躊躇】

 「あ……」


 はっとして


 「ご、ごめんなさい……」


(中央・小声)



 SE:吐息 少し苦しそう


 「余計なこと言っちゃった」


 SE:衣擦れ音 少し身体を離そうとする


 「あなたのつらい境遇に比べたら……私なんて」


 自分の発言を悔いている



【サプライズの始まり】

【暗闇】


 SE:おもむろにリモコンを手に取る音

 SE:スイッチを入れる音

 SE:部屋の明かりが消える音


 「きゃっ……!?」


 突然の暗闇に驚く



 SE:美織が思わず主人公にしがみつく音

 SE:激しいベッドの軋み音 メイド服の衣擦れ音


 「ど、どうしたの…… 。停電?」

 「……天井?」


 戸惑いながらも言われるままに



【プロジェクター】


 SE:暗闇の中、手探りで別のリモコンを操作する音

 SE:軽いうなりをあげてプロジェクターが点灯する音


 「わ……」


 SE:プロジェクターの静かな作動音(以降、背景音として持続)


 「天井に映像が……?」

 「……これって、まさか」


(右耳・吐息混じり)



 SE:そっとワイヤレスイヤフォンを差し出す音


 「イヤフォン? ありがとう」


 柔らかく



 SE:自分の片耳にイヤフォンを装着する音


 「ちゃんと聞こえる……」


 小声



 SE:映画の冒頭音楽がかすかに漏れ聞こえる



【思い出の映画】

 「この音楽……」


 SE:息を呑む音


 「美織の一番好きな……」


 信じられないといった様子、声が震える


 「どうして……。知ってるの?」


 「生徒会長に立候補したときの自己紹介……?」


 SE:美織の吐息


 「そんな、覚えててくれたの……」


【奇跡の符号】

 「え……」


 主人公の告白を聞いて


 「あなたの……。ご両親が」


 SE:涙をこらえる小さな声


 「初めてのデートで観た映画と同じ……?」


 「そんな奇跡……」


 涙ぐむ



【ベッドに寝そべる】


 SE:優しく肩を抱きしめられる音

 SE:そのまま自然にベッドにあおむけになる二人

 SE:ベッドの軋み音 二人が枕に頭をのせる音

 SE:枕に沈む柔らかい音


 「ふぅ……。はぁ……」


 深呼吸。乱れた感情を落ち着かせる


 「えへへ……。」


(左耳・泣き笑い)



 SE:涙を拭う音


 「まだ……。泣くシーンじゃないのに、……涙が止まらない」


 「でもね……。悲しい涙じゃないの」


(右耳・ささやき)



 SE:衣擦れ音 身体を寄せる音


 「嬉しい……。って意味の、涙」


 SE:吐息


 「だから……、心配しないで?」


【ご縁】

 「あなたのご両親もきっと」


 「この映画がご縁で結ばれたのね」


 SE:主人公の身体に寄り添う音

 SE:お互いの身体が触れ合う柔らかい音

 SE:軽い枕の衣擦れ音


 「そして私たちも、きっと……」


 「……ううん、何でもない」


 小声・照れ



【手を繋いで】

 「ねえ……。」


(中央・至近距離)



 SE:手を求める音


 「映画が終わるまで。……手、握っててくれないかな?」


 SE:返事の代わりにぎゅっと握り返す音


 「……ありがとう」


(右耳・とろけるようなささやき)



 SE:深く安心した吐息


 「今夜は……、最高のサプライズ」


 「うふふ、あべこべにメイドの私がご奉仕されちゃった♡」


 幸せそうに



 <環境音>


 SE:プロジェクターの音

 SE:空調のかすかな音

 SE:秋の気配を感じられる環境音

 SE:穏やかな虫の声

 すべての音が次第にフェードアウト




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