第5話 あなたのためにメイドの私がご奉仕出来ること【担当メイドみおりん】

【場面設定:夜・主人公の家のお風呂場】


 ※このシーン全体、美織の声には軽くエコーがかかる

 ※浴室の反響を意識した録音


 <環境音>


 SE:シャワーの水音が響く

 SE:タイルの床を水が流れる音



【頭を洗うシーン】


 SE:シャワーを主人公の頭にかける


 美織:「……さっきは調子に乗りすぎてごめんなさい」


 打って変わってしおらしい口調で



 SE:シャンプーボトルのプッシュ音。泡立てる音

 SE:シャワーを止める。髪を洗う音


 「私ね、双子の妹の伊織から指摘されたことがあるの。……美織お姉ちゃんは品行方正な生徒会長を目指すあまり、普通の女子高生としての青春を楽しんでいないじゃないかって」


 学校で見せる真面目な生徒会長の顔とも、主人公と二人のときに見せる甘えたメイドの顔とも違う、素の表情



 SE:頭を丁寧にマッサージする音


 「耳の後ろも……ちゃんと洗わないとね」


 SE:耳の後ろから耳たぶへと指が移動する音


 「耳の裏の汚れも念入りに落としましょう。……恥ずかしがらなくていいのよ。利き腕を怪我してかなり不便だったでしょ? あなたはとても頑張ったと思う。一人暮らしで大変なこともあっただろうから」


 身体の汚れを指摘され頬を赤らめる主人公に、ねぎらいの言葉をかける



【本音を語る美織】

 「……前に生徒会役員室で質問されたわよね。どうしてあなたの家庭の事情を私がよく知っているのか、って」


 SE:耳を丁寧に洗う音


 「じゃあ泡を流すから、しっかり目を閉じていてね」


 SE:シャワーの水音。泡を洗い流す音


 「うん、きれいになったよ」


 耳もとへのささやきかけ・右耳



 SE:バスタオルで頭から首筋、耳を拭く音


 「話が途中だったわね。あのとき私は、生徒会長なら当然の役目だなんてごまかしたけど……本当は嘘だったの」


 「……」


 ためらいがちに



 SE:美織の吐息が主人公の耳にかかる(右耳)

 SE:そっと主人公の肩に触れる


 「ほかの人とは違う。……あなただから知ってるの。いいえ、知りたかったの」


 SE:頬をいとおしそうになでる音


 「……役員のあなたは生徒会長の私を、陰になり日向になりずっと支えてくれた。ふふっ、口には出さなかったけど、私はとても感謝していたのよ」


【背中から抱きしめる】


 SE:主人公の肩に腕をまわす。濡れたメイド服の衣擦れ音


 「女だてらに生徒会長に立候補なんて。陰で悪口を言われても気にしない素振りをしてきたの。絶対にこの学園を良くしたい、いつかは私の想いがみんなに届くと信じて……がむしゃらに生徒会の活動をしてきたつもり」


 主人公の肩にまわした美織の腕に、ぎゅっと力がこもる


 「ほら、いまだって不安な気持ちを隠せないの。美織の胸のドキドキ、背中に伝わるでしょう? ……文化祭のメイド喫茶にかこつけて、メイド服を着てあなたの家まで押しかけちゃって。いつもと違うハイテンションな私に、愛想を尽かしていないか……とても心配なんだ」


 本当の想いを打ち明ける


 「美織はあなたのことが……」


 SE:背後から抱きしめる。密着する音

 SE:美織の熱い吐息が主人公の首筋にかかる


 「好きな……くしゅん!!」


 告白しかけた途端、突然くしゃみをする



 SE:身震いする音



【くしゃみでムード台無し】

 「ご、ごめんなさい。くしゃみが顔にかからなかった?」


 入浴介助に熱中するあまり、シャワーで濡れて身体が冷えた自分に気づかなかった美織


 「……ふふっ、せっかくいいところだったのに」


 少し照れたように、自嘲気味に笑う



 SE:主人公が振り返る気配


 「えっ!? わ、私が風邪をひくといけないから、お風呂で温まれって……」


 「ま、まさか……」


 SE:驚いて身体を離す音。自分の腕で胸を抑える


 「ちょっと待って! いくらなんでも一緒には入れないわよ!? あなた、もしかしてそのつもりで……」


 動揺しながらも生徒会長の威厳を取り戻そうとする


 「可愛いメイドさんと混浴だなんて……そんなの、ダメに決まってるでしょ! 私はあなたの身体を洗ってから、一人でゆっくり湯船で温まりますのでご心配なく」


 いつもの生徒会長の口調に戻る



【約束】


 主人公をじっと見つめる


 「あのね……今回は無理だけど、もっと大人になったら……その、分からないわ。それまで一緒にお風呂は、お預けにしてくれないかな?」


 頬を赤らめ、はにかんだ口調で


 「……うん、素直なところがあなたのいいところよ。よしよし、偉いから頭をなでなでしてあげちゃう」


 耳もとに顔を近づけて



 SE:主人公の頭を優しくなでる音。指先が髪を通り抜ける音


 「うふふっ、お泊りはまだ始まったばかりだから。ご期待していてね、ご主人様」


 メイドのみおりんの口調で甘く囁く



 SE:「チュッ」主人公の頬にキスをするリップ音


 「これはみおりんからの、ささやかなご褒美だから」


 少し照れながら



【背中を洗う】


 SE:シャワーの栓を開ける音。水流が主人公の背中に当たる


 「じゃあ、背中を流すわね」


 SE:タイルの床に水が流れる音

 SE:シャワーの音が次第にフェードアウト



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