第17話 咲希vs紗和子 元カノ今カノ花火大会レズバトルキャットファイト
# 花火の下の美しき決着
「もう……あなたなんか……!」
咲希(さき)の爪が紗和子(さわこ)の頬を引っ掻いた瞬間、血の筋が月光のように浮かび上がった。紗和子は唇を歪めて笑い、「痛いわね」と言いながら咲希の髪を掴み返す。
二人の浴衣はすでに崩れかけており、肩口からは白い肌が覗いていた。周りの人々は遠巻きに見ているだけで、誰も止めようとしない。それは二人が選んだ戦場だった。
「こんなところで会うなんてね……運命かしら?それとも偶然?」紗和子は咲希の襟元を引きちぎるように掴みながら言った。その声には皮肉と憎悪が混ざり合っていた。
「あら、運命だとしたら最悪の日じゃない」咲希も負けじと紗和子の帯に手をかける。「あなたのせいで彼が——」
「彼が何?あなたのものになったからってそんな態度?」
紗和子の拳が咲希の頬を捉えた。咲希はよろめいたがすぐに反撃に転じる。紗和子の綺麗な横顔を狙って平手打ちを見舞った。
「やめてよ!」紗和子が叫ぶ。「彼は私のものだって言ったじゃない!」
「今は違うわよ!彼があなたの何を知ってるっていうの?!」
咲希の言葉に紗和子の表情が変わった。彼女の目が冷たく輝き、「そう……」と呟いた。「じゃあ教えてあげる。あなたの知らないこと全部」
突然、紗和子が咲希の首元に掴みかかり押し倒した。土の上に二人が重なり合う形になり、咲希は苦しそうにもがく。
「離して!」
「嫌よ!離したらあなたまた逃げるんでしょ?!」
咲希が必死に紗和子の腕を振りほどこうとする。二人の指が絡み合い、爪が互いの肌を傷つけていく。浴衣の裾が乱れ、太腿まで露わになるが二人は気にしない。
「彼の弱いところ全部知ってるのは私なんだから!」
紗和子の声が震えていた。泣いているのか怒っているのかわからない表情で咲希を睨む。
「それは昔のこと!今は私が一番彼をわかってる!」
咲希も涙を流しながら言い返す。二人は額を擦り合わせるようにして睨み合った。鼻先が触れ合いそうな距離で罵倒し合う。
「嘘つき!あなたはただ都合の良い相手なだけじゃない!」
「黙れ!あなたこそ過去の亡霊みたいなものよ!」
互いの髪を掴み合い、土埃の中で転がり合う二人。浴衣は完全に乱れ、肩や胸元が大胆に露出している。しかし二人は全く気にしていないようだった。ただ相手を打ち負かすことしか考えていない。
紗和子が咲希の鎖骨に噛み付いた。「痛い!」
咲希が悲鳴を上げると同時に彼女の膝が紗和子の腹に入る。「ぐっ……」
紗和子が一瞬ひるんだ隙に咲希が上を取り返す。彼女は紗和子の胸元を鷲掴みにして叫んだ。「これであなたは終わりよ!」
しかし紗和子も負けていない。咲希の背中に爪を立てて必死に抵抗する。
「終わるのはあなたの方よ!私はまだ諦めてないんだから!」
二人の激しい闘いは止まることがなかった。周りの人々は息を呑んで見守るしかない。
突然、大きな花火が空に打ち上がり爆発した。赤と青の光が交互に二人を照らし出す。まるで二人の感情を象徴するような鮮烈な色彩だった。
「見てよ、あの花火みたいにあなたの恋も終わりなのよ!」紗和子が叫ぶ。
「あなたの花火の方が消えかかってるじゃない!」咲希が言い返す。
最後の一発が特大の金色の光となって夜空を染めた時、二人の動きがピタリと止まった。
お互いの息遣いだけが静寂の中に響く。汗だくで乱れた髪。土と涙で汚れた美しい顔。
そして紗和子が静かに言った。「……認めないけど……今日だけは引き分けにしてあげる」
咲希も小さく頷いた。「……次は負けないから」
二人はゆっくりと立ち上がり、互いに背を向けて歩き出した。
夜空にはまだ余韻として花火の煙が漂っている。二人の戦いの終焉を告げるように。
# 再会と再燃する情熱
## 続編: 一年後
銀座の高級クラブ『紫苑』。シャンデリアの下でグラスを傾ける紗和子(さわこ)の隣に、新しい客が案内された。
「失礼します」
低く落ち着いた声に顔を上げた紗和子の瞳が凍りついた。そこには見覚えのある整った顔立ちが立っていた。
「久しぶりね、咲希(さき)さん」
一年前に花火大会で互いを徹底的に打ちのめしあった二人が、今度は大人の社交場で再会していた。咲希は今や経済誌でも取り上げられる若手起業家。紗和子は一流企業の役員秘書となっていた。
「まさか紗和子さんがここで働いていたなんて」咲希は優雅に微笑みながらも、その目に宿る鋭い光は隠せていない。「あの日のことはよく覚えていますよ」
紗和子も冷静に微笑み返した。「私もです。一生忘れないでしょうね」
ホステスがオーダーを聞く間もなく、二人の視線が火花を散らす。店内の他の客たちも異様な雰囲気に気づき始める。
## 喧嘩開始
店が閉まり、二人はそのまま同じタクシーに乗り込んだ。行き先は咲希が最近引っ越したばかりの高層マンション。
「ちょっと待ってよ。どうしてあなたと同じマンションに行かなきゃいけないの?」
紗和子が抗議すると、咲希は妖艶に笑った。
「私たちの間に未解決のことがあるでしょう?決着をつけるべきだと思わない?」
エレベーターの中。密室となった空間で、咲希は紗和子の腰に手を回した。驚いた紗和子が振り払おうとするも、咲希の力は強かった。
「やめなさい!」
「一年前とは違うわね。あの時は泣いて許しを請うていたのに」咲希は紗和子の耳元で囁く。
エレベーターが開き、二人は咲希の部屋へと入り込む。自動ドアが閉まる音が合図となり、二人の身体が激しくぶつかり合った。
紗和子が咲希のドレスの背中を引き裂く。「覚悟しなさい!」
咲希はニヤリと笑いながら紗和子のブラウスのボタンを飛ばした。
「そっちこそ。大人になった私を知らないでしょう?」
ソファに押し倒される紗和子。咲希は優位に立ったまま、紗和子のネックレスを首にかけなおしながら唇を重ねた。
「ん……!」
紗和子が抵抗するも、咲希のテクニックは巧妙だった。舌を絡めながら、巧みに紗和子の身体を開いていく。
「やめて……!」
## シーン: 絡み合う欲望と支配欲
咲希の唇が紗和子の首筋を這うように下りていく。彼女の手は紗和子のビジネススーツのジッパーを器用に降ろしながら、「ねえ、あの時より色っぽくなったんじゃない?」と囁いた。
「あなたこそ……」紗和子は言葉を飲み込みながら咲希の髪を掴み返す。「あの頃の初々しさが懐かしいわね」
二人の身体が絡み合い、ソファの上で優位を取り合う。咲希が上になると紗和子のタイトスカートを強引に引き下げ、下着だけを残した状態にする。紗和子も負けじと咲希のドレスのサイドチャックを引き下ろし、彼女の美しい背中を露わにした。
「これが一年前なら泣いて謝ってたはずなのに」咲希が紗和子の太ももに手を這わせながら言う。「随分と逞しくなったわね」
「あなたこそ」紗和子が咲希の胸元に吸い付きながら応戦。「あの頃の純粋さは何処に行ったのかしら?」
咲希が紗和子のブラを外すと同時に、紗和子も咲希のブラのホックを外す。二人は半裸の状態で睨み合う。
# 絡み合う敵意
紗和子が咲希を押し倒すと同時に、二人の体がベッドの上で激しく転がった。紗和子の長い脚が咲希の腰を挟み込み、咲希は咄嗟に紗和子の髪を掴んで引っ張り返す。
「離してよ!」「そっちが離して!」
咲希が紗和子の胸元に噛みつくと、紗和子が悲鳴を上げる。「痛い!」
咲希は満足そうに微笑み、「あなたはいつもそう。痛いと言いながらも抵抗するのよね」と嘲笑う。
紗和子は逆襲するように咲希の首筋に歯を立てた。「あなただって変わらないじゃない!いつだって人のものを欲しがる!」
「あなたが持っていたものが欲しかっただけよ!」
咲希が紗和子の顎を強く叩き、紗和子は一瞬意識が飛びそうになる。しかしすぐに気を取り直し、咲希の足首をつかんで反転させる。
咲希が下敷きになったところで紗和子は馬乗りになり、「あなたのせいよ……全部あなたのせい!」と叫びながら咲希の頬を張り倒す。
「あら?責任転嫁?あなたの彼を愛してしまったのは私のせいじゃないわ」咲希は余裕の表情を見せながら紗和子の膝の裏を蹴りつける。
バランスを崩した紗和子が再び攻勢に出ると、二人は互いの髪を鷲掴みにして引っ張り合う。髪の毛が千切れ、床に落ちていく。
咲希が紗和子の首を両手で締め上げると、紗和子は必死に抵抗しながらも喘ぎ声のような息遣いを漏らす。しかし次の瞬間、咲希の股間に紗和子の膝が突き刺さり、「うぅ!」と悲鳴を上げて手を離す。
「甘いわね!」
紗和子が咲希の腰の上に乗ったまま、彼女の首を締めようとしたとき、咲希の腕が紗和子の背中に回り込んで逆に抱きしめるような形になる。「苦しい……!」
二人は完全に絡み合った体勢のまま、互いの体重を利用して相手を床に押し付けようとする。咲希が紗和子の胸に手を入れて揉みしだき、紗和子は咲希の太ももの内側を強く掴む。
「やめて!」「そっちこそ!」
互いの顔が近づき、口元が触れ合う寸前の距離で睨み合う。息がかかるほどの近さで咲希が囁く。「もう終わりにしましょう?どちらが勝つのか決めましょうよ」
「望むところよ……!」
紗和子が咲希の顎に頭突きを見舞うと同時にお互いの体が離れる。今度は咲希が紗和子の腹に拳をめり込ませる番だった。
「かはっ!」
紗和子がよろめいた隙に咲希が彼女を壁に叩きつけ、「これでおしまい?」と挑発する。
しかし紗和子も簡単には屈しない。壁に体を預けたまま片足を上げて咲希の顔面を蹴りつける。咲希は避けきれず鼻を押さえながらよろめく。
「まだまだ……!」
二人は再び組み合い、互いの弱点を探り合うように攻防を繰り広げる。咲希の指が紗和子の脇腹に食い込み、紗和子が痛みに身をよじらせたところで咲希の舌が彼女の首筋を舐め上げる。
「ひっ……!」
紗和子が鳥肌を立てた瞬間を狙って咲希が再び紗和子の体を床に押し倒す。紗和子の両手が自由になると同時に咲希の肩に爪を立て、「調子に乗るな!」と叫びながら彼女の乳房を乱暴につかむ。
「痛い!」咲希が反撃に出ようとするも紗和子は執拗に彼女の弱点を攻め続ける。「あの時みたいに泣けばいいじゃない!」
「黙れ!」咲希が紗和子の顔を床に押し付け、自分の体重をかけて圧迫する。「あなたみたいな女には負けないから!」
紗和子が必死にもがき、咲希の腰に足を回して彼女を引き倒す。二人は床の上で完全に絡み合った状態で動きを止める。
「これで……終わりよ!」
紗和子が咲希の喉元を両手で掴もうとした瞬間、咲希の蹴りが紗和子の脇腹に入り、紗和子は呻き声を上げてうずくまる。
「甘いわね……あなたはいつも決定的なところで判断を誤る」咲希は優位に立ったまま紗和子の体を仰向けにすると、馬乗りになって彼女の胸を押さえつける。「でも……私も似たようなものかもね」
「どういう意味……?」
紗和子が荒い息の中で問いかけると、咲希は苦笑いを浮かべながら彼女の頬を撫でた。「だって……あなたとのこんな関係が快楽になっているから」
「……最低ね」
紗和子が吐き捨てるように言うも、咲希の目には哀れみのような感情が浮かんでいる。「私たちは結局似た者同士なのよ……誰かを本気で愛することが怖くて、こんな形でしか繋がれない」
「黙って!」
紗和子が咲希の手を払いのけようとするも、咲希はそれを許さずに逆に彼女の手首を掴んで床に押し付ける。
「だからもう一度教えてあげる。どれだけ虚しいか……」
咲希が紗和子の唇を無理やり奪うと、紗和子は最初抵抗したものの次第に力が抜けていく。二人の舌が絡み合い、唾液が混ざり合う。
「やめて……」
紗和子が涙声で訴えても、咲希は聞き入れない。むしろその涙を見て更に興奮したように見える。
「あなたのそういう顔を見るのが好きなのよ……」
咲希は紗和子のシャツのボタンを一つ一つ外していく。紗和子は抵抗しようとするが、疲労と混乱で体が思うように動かない。
「お願い……やめて……」
「やめないわ……あなたが私のものにならないなら、せめて傷痕くらい残させてよ」
咲希は紗和子の乳房を掴んで乱暴に揉みしだく。紗和子は苦痛と恥辱で顔を背けた。
「ふふ……これであなたは一生私のことを忘れられないわね」
咲希の声は勝利の喜びと同時に深い悲しみも含んでいた。彼女は紗和子の首筋に噛みつきながら、「私たちは似た者同士……でも違うのは……私はあなたよりもっと孤独なのよ」と呟く。
紗和子は咲希の背中に手を回し、彼女を抱きしめるようにしながらも、「それでも……あなたとは違う」と言い返す。
「違わないわ」咲希は紗和子の下着に手を入れて乱暴に脱がせながら、「私たちは同じ穴の狢なのよ」と冷笑する。「本当の愛を知らない……だからこんな風にしか繋がれない」
紗和子は涙を流しながらも咲希を強く抱きしめ返す。「それでも……私たちは違う道を選べるかもしれない」
「嘘つき」
咲希は紗和子の中に深く指を入れながら、「あなたはまた逃げるの?こんな風に私を苦しめた後で」と詰め寄る。
「私は……」紗和子が何かを言いかけた瞬間、咲希の指の動きが激しくなる。紗和子は思わず声を上げてしまう。
「感じてるの?私に触られて嬉しいの?」咲希の声には狂気が混じっていた。「だったら素直になりなさいよ!あなたは私が欲しいんだって!」
「違う!」紗和子は否定するも、体は正直に反応してしまう。咲希の巧みな指使いに紗和子は徐々に快楽に溺れていく。
「ほら……認めなさいよ」咲希が紗和子の耳元で囁く。「本当は私を愛してるんでしょ?だからこんなに濡れてるんじゃない」
紗和子は羞恥と屈辱で顔を真っ赤に染めながらも、咲希の腕の中で快楽の波に飲み込まれていく。彼女は必死で否定しようとするが、体は正直に反応していた。
「ああ……そんな……」
紗和子が絶頂を迎える寸前で、咲希は突然指を引き抜く。紗和子は戸惑いと喪失感に苛まれる。
「やめて……なんで……」
「あなたが認めるまで続けない」咲希は冷たい声で言う。「私を愛してると言ったら……続けてあげる」
紗和子は唇を噛みしめながらも、快楽への欲望に負けそうになる。しかし最後の矜持を保とうと必死に堪える。
「誰があなたなんか……」
しかし言葉とは裏腹に体は疼き続けている。咲希はその姿を見て嘲笑う。
「惨めね……」
そして突然、咲希が紗和子の体を優しく抱き起こす。予想外の行動に紗和子は驚く。
「どういうつもり……?」
「もう疲れちゃった」咲希はため息をつきながら紗和子の髪を撫でる。「こんな歪んだ関係……いつまで続けるつもりなの?」
紗和子は困惑した表情を浮かべながらも、「じゃあ……終わらせるつもり?」と尋ねる。
咲希は少し考え込むような表情を見せた後、「いいえ……むしろ始めたいと思ってるわ」と答える。
「始める……?」
「そう」咲希は紗和子の頬に優しくキスをして、「私たちは似た者同士だけど……違う道を選べるかもしれないってことに気づいた」と微笑む。
# 再燃する敵意
咲希の突然の変化に紗和子は困惑した表情を浮かべた。「どういうつもり……?急に優しくなるなんて」
「本当のこと言ってるだけよ」咲希は紗和子の頬を撫でながら微笑む。「私たちはお互いを求め合っているのに認めないだけ」
紗和子は身を硬くした。「馬鹿なことを言わないで。あなたは私から全てを奪ったのよ」
「それはあなたが私のものにならなかったから」咲希の声は穏やかだが、目には冷たい光が宿っている。「でも今は違う。あなたも私の魅力を知ってしまった」
紗和子は咲希の手を振り払った。「自惚れないで。あなたのことなんか何とも思っていないわ」
「本当に?」咲希は妖艶な笑みを浮かべながら立ち上がる。「じゃあ証明してみせてよ」
咲希がゆっくりと近づいてくると、紗和子は反射的に後退りした。しかしすぐに壁に追いつめられてしまう。
「怖いの?紗和子さん」
「当たり前でしょ……!」紗和子は声を震わせながらも気丈に振る舞おうとする。「あなたみたいな人に触られたくないわ」
「嘘つき」咲希の指が紗和子の鎖骨をなぞり始める。「体は正直よ。ほら……少し触れただけで震えてるじゃない」
紗和子は必死に抵抗しようとするが、咲希の巧みな手技に徐々に力が抜けていく。
「やめて……!」
# 壁際の攻防
紗和子の手が突然咲希の首を捉えた。思いがけぬ反撃に咲希の体が一瞬硬直する。
「調子に乗らないで!」
紗和子が咲希の胸ぐらを掴み、力任せに壁に叩きつける。しかし咲希はすぐに体勢を立て直し、紗和子の手首を掴み返した。
「甘いわね」咲希の指が紗和子の手首に食い込み、鋭い痛みが走る。「そんな単純な力技が私に通用すると思った?」
紗和子は顔をしかめながらも空いた手で咲希の頬を張った。バシッという乾いた音と共に咲希の頭が横に振れる。しかしそれでも咲希は手を緩めない。
「それで終わり?」咲希は不敵な笑みを浮かべながら紗和子の体を引き寄せようとする。紗和子は全身の力を込めて逆方向に踏みとどまった。
「まだよ!」
紗和子の膝が咲希の腹部目掛けて跳ね上がる。咲希は咄嗟に体を捻り、紙一重で躱す。しかしその勢いで二人の体勢が入れ替わり、今度は咲希が壁に押し付けられる形になった。
紗和子は一瞬の隙をついて咲希の腰をロックし、柔道の一本背負いのように投げ飛ばそうとする。しかし咲希は空中で身を翻し、まるで猫のようなしなやかさで着地した。
「凄い……運動神経ね」紗和子が息を切らしながら賞賛の言葉を漏らす。
「褒めてくれるの?ありがと」咲希は余裕の表情を崩さない。「でもあなたこそ……あの頃と比べて随分鍛えたみたいね」
# 喧嘩の炎
咲希が紗和子の髪を鷲掴みにすると同時に紗和子も咲希の襟首を掴んだ。二人は引き剥がそうともがきながら罵り合う。
「手加減してるの?」「当然でしょ!あなたの顔に傷がついたらどうするの?」
「あなたのせいで人生台無しになったのよ!」
動画はこちらhttps://x.com/nabuhero
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