再戦! ヒイロとトーシ

山岳の頂上の少し下 被鮫とサキはハーピィ達に運ばれて下山していた.


「むーむー」(被鮫やばい、人間がいるぞ)

サキは被鮫の髪の毛を引っ張って注意を引き指で人間の方角を指した。


「いてっ、どうしたんだサキ? あっち? あっちに何が…やばい!! 戻れ戻れ敵がいるぞ」

「えっ本当にわかった!」


被鮫はことの重大性に気づくとすぐさまUターンをハーピィに命じる。


バッサバッサ


「なぬ? 戻ってきたのか? 忘れ物か?」

「違う人間がいた俺らの仲間じゃない人間がいた!!」


「なぬ!?それはまことか?」

「そうだ多分お前達を討伐しにきた奴らだぞ」


「そうか報告感謝する。被鮫よそちのおかげで皆が回復し万全の状態だ、葬って安全にナワバリ探しに洒落込むとしよう」


ハピネスはそういうとハーピィ達を集めて迎撃の準備を整える。


「ハーピィはバフの詠唱を、ジャイアントは体を慣らしておけ、ホブハーピィ達は風魔法で後方支援だ」


「風よ我らに纏い風の速度を与えよ『ウィンドブースト』

「わかった!」

ポキポキ「準備万端」

皆が言われた通りに準備を進める。


「俺らも手伝うというかサキが手伝うよ」

「むー!?」(なんでだよ!? いや良いけどさ助けてもらった恩あるし、被鮫も手伝えよ)


「助かるがいらん。高所で足場の悪いところでの戦いは慣れておる」

「そうかじゃあ邪魔にならないように巣に隠れておくわ」

「ああその方が助かる」


(人間か…ハーピィ達はあったばっかりだけど死んでほしくないな、と言うかどんな人間だ? 弱そうなら俺も裏方として手伝っt…だよなよくよく考えればそうだよな)


被鮫は巣の隙間から登ってくる人間を一目見てみるとそれは…


(ハーピィ討伐行くって言ってたもんな! だよな! 忘れてた、ヒイロとトーシだよちくしょー)

誰がきたか理解すると被鮫は自分の髪の毛を掻きむしる。


「むーむー」(ちょ被鮫俺乗ってるって)

「なあサキあいつら俺印のポーション渡したんだけどさ、ハーピィ達に勝ち目あるのこれ?」

「むー」(さすがにあるでしょ、2対なんだ? 20ぐらい? クイーンもいるしいけるだろ)


「勝ち目ある…ねぇ、サキお前、自分の魅了と幻惑スキルの強さとレベル知ってるだろ」

「むー」(まあな最強のレベル8だぜ最高の10の2つ下)


「俺の調合スキルはその1つ下の7、それでどのくらい強いかわかるよな」

「…むーむー?」(…まずくね?)

「もうニュアンスでわかるまずいんだよ。それにパッシブスキルと実績でポーションの効果が強くなるやつもあるしもっとやばいんだよ」


そう2人で話してるとハーピィ達とヒイロ達は接敵した。

「あれがハーピィだな。太陽が相手の背中になくてよかった、戦いやすい」

「ポーションを飲みましょう」

2人は腰にぶら下げた2つのポーションを飲み干すと、ヒイロは剣を、トーシは杖を向ける。


「戦闘開始だ!」



















(目の前にはハーピィ達、人間の姿をしているから殺すのには少し躊躇うが相手は魔物だ。

それに生態系が破壊されればたくさんの人が苦しむことにつながるそれは許さない、

申し訳ないが死んでもらう)


「正面の3体をやる後方のハーピィ達を頼む」

「わかった」


ダッ! 

(素早く駆け寄ってまずは一撃!)


「ピィ!」

ドサ


ヒイロの一撃でハーピィが容赦なく切り落とされる。

「ピピピィ 」


ガッ

(掴まれたまずい!)

バッサバッサ

「ピーィ!」

ハーピィは大きく振りかぶりヒイロを叩き落とす。

ニヤリ

「ピィ!?」

(なんてね。被鮫の低速落下のポーションで落下しないんだよなぁ)


「喰らえ」

ヒイロはハーピィに捕まって高所から叩き落とされたが、ポーションのおかげでゆっくり落ち。ハーピィが驚いてる隙に足に捕まり、重力の影響をまともに受けなくなった体をよじり、剣を腹部に突き刺す。


「ウゲェ」ブシャ ドサ

(吐血で視界が)

「ヒイロ! 右斜め45度に1体」

「助かる!」

言われた方角をむき、刺さった剣を掴み、落ちてゆくハーピィの体を上り足蹴にしてハーピィに飛び掛かる!


「捕まえた!」

「ピィ ピィ」

(予備の短剣で)

グサグサグサ


「ピッ ピィ」

ドサ


「これで3体」

「こっちも2体やったよ」

「よくやった、これで前線張ってるのはやれたかな?」

ヒイロは前線の敵をあらかた片付けると顔についた血を拭う。


バッサ バッサ

「ピィ ピピピィ」

(この威圧感は…クイーンか!)


『ピピピィ ピピピピィ!』


ブフォーーブーーーン

ビュゴーー


クイーンハーピィが強く羽ばたくと強く、そして荒々しい突風がヒイロ達を襲う。

「ぐっ風が強い風よけのポーションがあっても飛ばされていきそうだ。それに」

シュ  シュ

シュシュシュ

「威力自体は抑えられたが小さな切り傷がたくさんつけられた出血しないとまずい!」


「ヒイロ威力は大したことないけど切り傷の数が多すぎる、あのポーションを使って!」

「わかった」

ヒイロは腰についたポーションに手をつけると、それを飲みほす。

キュワーン

そしたらみるみる開いた傷が塞がる。

そしてそれを見たクイーンハーピィの開いた口は塞がらない。


「ピッ ピィ!?」

「さすが油断大敵の洞窟産の回復ポーション傷が一瞬で全回復だ!」


そうして回復したヒイロとトーシはそのまま勢いに乗って次々とハーピィ達を倒してゆく。



「ピッ ピィ」

ドサ


「ふぅふぅこれで5匹目」

「すみませんこっちは避けられて2匹しかできませんでした」


「大丈夫だ、これであとはクイーンと後方支援していた体の小さいハーピィ達だけだ」

ヒイロはそう思っており、敵に近づくために山岳を登る。



「止まれ人間よ!」


「! 誰だ!」

「あっあそこです。山岳の頂上」

そこには共通語を喋るハーピィがいた。


「な、喋るハーピィだと!?」

「気をつけてください何してくるかわかりません」

ヒイロ達は警戒を強めるとハーピィが喋り出す。

「人間よ今去るなら今回のことを不問にしてやってもよい。だが私にかかってくるなら容赦はしない」

そう言ってハーピィは短剣を向ける。


「申し訳ないが依頼なんだ、それに君たちが生態系を乱す。それは許してはおけない」

「それならば問題ない、私たちは新たなナワバリを見つけたのだ、それも生態系を乱さないところのな」


「危機を脱するために行ったでまかせかもしれないだろう。申し訳ないが信用できない、前同じことをされて騙されたことがあるからな」


「そうかつまり私に向かってくる。そう解釈してよいのだな」

「ああそうだ」

(気配が変わったくる!)


ズササササー

ハーピィは飛ばずに山岳を滑りながら近づいてきた。

「飛ばないだと!?」

驚いて隙を見せてしまい距離を詰められ攻撃される。

「この距離なら当たる『スラッシュ』


「ぐわぁ、くそせっかく止血したのに『スラッシュ』か、出血が激しい」


「まだまだおらぁ」


キン キン カン

(短剣は素早いのに戦い方が素人だ、レベルが高いだけのやつの典型例だな)

冷静に分析しながらくり出される攻撃を丁寧にいなす。


「ここだ!」

攻撃の隙を掻い潜って剣を腹部にひと突きする。


「パッ『パリィ』

それに対してハーピィは短剣をバタフライナイフのように回転させてパリィを発動し、攻撃を逸らして致命傷になる腹部から、脇腹へと逸らす。


グサッ

「グウゥゥ」

(このハーピィ反射神経は中々に早いな)


「ふぅーふぅーいってぇ」

「苦しめてすまない」

「煽ってんのかテメェ」


「いや違う煽ってなんかいないと言うかいきなり男の口調になったな」


「男の口調? いや私は、あっいやそーか今ならいけるかな?」


「何がだ?」

不穏な空気を感じて警戒を強める。


「とりゃ」

そしたらなんといきなりハーピィは胸を晒し始めた!

あまりの場の変わりようにまるで周りが『ピンク色』で淫乱な空気に包まれたと錯覚する。

「なっ何をしてるんだいっいきなり」

いきなりのことに赤面しながら目を逸らす

「やっぱり効いたトーシがいるのに女慣れしてないんだな」

「彼女とはそういう関係じゃない! ん? と言うかなぜ彼女の名前を知っている」

「ああそれはこういう事をしたからだ」

パチン

ハーピィは4本指で指を鳴らすと後ろから別のハーピィが倒れたトーシを持ってきた。


「トットーシいつの間に!?」


「彼女の冒険者カードに書いてあるぜ名前は」

「よくもトーシを…」









そこからは僕は意識を失い、気がつくと日が暮れており、辺りは血まみれで死んでる喋るハーピィやそのほかのハーピィ達の死体で溢れていた。


「これぼっ僕が? いやそれよりもトーシ大丈夫か!?」

ヒイロは目を覚ますと一目散にトーシの下に駆け寄り安否を確認する。


「んむぅ あれ? ヒイロ? ヒイロ無事!?」

トーシは目が覚めるとまるでヒイロの身に何かがったような反応をする。


「無事だよそっちこそ無事か?」

「うん大丈夫、ピンピンしてるよ」

「ふぅ、よかった、とりあえず見た感じハーピィ達は全滅したみたいだし帰ろっか」

「ですね」









バッサバッサ

バッサバッサ

遠く離れた空でハーピィ達は被鮫とサキ、そして戦いで負傷したハーピィ達を運んで、迷いの森へと向かう。

「いやーなんとかなったな」

「妾達を2度も助けてくれた感謝するぞ被鮫殿にサキ殿」

「マジでサキのおかげだな」

「むー! むー」(だろ! まあ被鮫が時間稼いでくれたのもあるけどなあの量の粒子と幻惑の内容を練るのは時間かかったぜ)

「それよりも被鮫殿あの人間はあのまま放置してよかったのか?」


「ああ、あのまま殺すとハーピィ達は追われ続ける、サキの幻惑スキルで幻覚見せてハーピィ達を殺したと誤認識させるのが多分最善だ」

「むーむー」(というか戦えない俺に、ゴミステの被鮫、被鮫のポーションの所為で決定打無くしたハーピィ達であいつらに勝てないからな逃げて正解だ)

「なるほどの葬るだけが最善という訳では無いのだな、というか被鮫殿に言われて飛んでおるがどこに向かっているのだ?」

「ダンジョンにだ」






迷いの森、ダンジョン前

「ただいまー」

「むーむー」(帰ってきたぜ、ようやく被鮫と話せる)


「ここがそちがいってたダンジョンか? よいところには見えぬが」

「奥に行けば見えてくるぞ」

そうしてハーピィ達を人目の目から離してかつ、負傷者を治療するために、ダンジョンに戻ってきた。

ハーピィ達は初めて来る洞窟に目を輝かせていた。

「うわーこれが洞窟明るいねー」

「松明があるからだな」


そうして鉄格子でしまってるゴブリンの通路を通りもらった歩兵ヴィシャップの鍵で開け。裏道の扉の前に着く。


「この先が安全なところだ。治療もできる」

ガチャ

被鮫は歩兵ヴィシャップの鍵で扉を開けるとどんどん奥に進む。


「ついたここが広場だな休みの日はみんなここに集まってる」


「アア ヒサメニ サキ ソレトハーピィ カンユウセイコウシタンダネ」

「ヒサメ サキ オツカレ」


「おうありがとうな、ところで回復ポーション持ってるか? ハーピィに負傷者がいて」

「アルヨ ドーゾ」

「ありがと」


被鮫はポーションを受け取ると負傷したハーピィ達と自分に使用して回復する。


「これで全員回復した、ありがとう被鮫殿、では妾達は帰るとしよう」

「えっちょっと待ってよ、ダンジョンまでついて来てくれたのは考え直してくれたんじゃ無いのか?」

「違うが」

「じゃせめて見ていってよ、いいところだから絶対住みたくなるから」

「うむぅ、そこまで言うなら…」

被鮫は押しの強さで物件の内見させることに成功した。


「ちょっとそこで待ってて管理者連れてくる」

「うむ、わかった」

そしてダンジョンコアに会いに奥へと進む。

「おーいダンジョンコア」

「おお被鮫か、帰ってきたんだな勧誘は成功したか?」

「それなんだが仲良くなれたし恩も売れたんだが…勧誘に関してはうまくいってないんだ、いい条件だけど仲間が傷つくのが嫌だからって」


「なるほどな、ならばあとは私に任せろ、交渉してやる」

「まじ助かる〜」


そうしてダンジョンコアがハピネスに会い交渉を始める。

「やあ初めましてだな、私がこのダンジョンのコアの化身ダンジョンコア699だ」

「これは丁寧にありがとうな、妾はクイーンハーピィのハピネスだ」

「ネームドとは珍しい」

「どうも、ところで要件はなんだ?」

「ダンジョンに属したくない理由がハーピィ達が傷つくと嫌だからと言う理由だと聞いた、それは本当か?」


「ああまことだ、妾の子が苦しむのは見たくないそれ以外だと条件はクチバシから手が出るほどいいものだがな」

「だったらこうしよう、うちのダンジョンは日によって一部の通路を封鎖する、貴様も通っただろうゴブリンの石像がある通路の鉄格子を」

「ああそうだな」


「今ダンジョンに属すことを約束してくれるならハーピィ達の住む通路への道は封鎖する頻度を多めにしておこう、それに、いい事を教えしよう」

「いい事?」


「うちは基本ダンジョンの魔物に回復ポーションをもたせバフを与えて撃破困難にしている、だから基本的に冒険者は出会わないように隠密したり、一時的に抑えて後ろに回り込んで逃げて奥に進むと言う攻略方法を取る、そういう方法取るのが基本だから傷つくことは滅多にない」


「それは本当か?」

「ああ約束しよう、なんならハーピィ達は高いところを好むのだろう? ハーピィの通路に奈落を多めに作ればくる冒険者は落ちないためにハーピィ達に喧嘩を売らないようにするぞ」

「ふむ、それで安全というわけかならばよかろう、被鮫殿の恩もあるし、妾達ハーピィはこのダンジョンに属そう!」

そういって握手のつもりかハピネスは自分の足を挙げて差し出す。


「ちょうどいい私の片足はコカトリスなんだ同じ鳥の足どうし仲良く頼むよ」

そういってダンジョンコアも片足を挙げて握手ならぬ握足をする。

ぎゅ






─────────────────────────────────


なんと珍しく書くことが無いので

どうやって被鮫たちが勝ったのか詳しく書きますうまく書けてないと思ったので

途中でピンク色に包まれたと書きましたが錯覚ではなくサキの粒子であの時ヒイロとトーシに幻覚を見せたんですよね死体も幻覚です

そうして時間を稼いでるうちに負傷者を連れてダンジョンまでにげたという感じです

ヒイロは強いですからね雑魚の被鮫じゃ折れた木刀使っても勝てません

ちなみに途中で出てきた喋るハーピィは幻惑に包まれハーピィの姿をした被鮫です。


感想待ってます!


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