ハピネス女王

山岳の頂上 目の前ではとても大きなハーピィが、被鮫とサキを威圧していた。


「これはこれは妾が聞いてた話と違うではないか、羽をもがれ無惨な姿となった同胞2人が戻ってきたと聞いてみれば、実際はただの小僧と小娘じゃないか」

目の前の巨大なハーピィは被鮫とサキを威圧しており高い身長から見下ろしている。

巨大なハーピィは他のハーピィと違って、3本の羽がまるで王冠のように刺さっている花冠ならぬ、羽冠を被っていた。


「そち らも妾達を討伐しに来たものだな、被害はないみたいだから楽に葬ってやる」


「いや違う違う討伐しに来たんじゃないよ、どちらかと言うと助けに来たんだ」

被鮫はこの状況を切り抜けるため聞こえのいい言葉を並べる。

「ほう? 妾たちを助けるとな、聞いた話ではそちの小娘がピンクの粒子を妾の子に放ったようだが…」


「攻撃じゃない攻撃じゃない、あれは『攻撃』ではない」

被鮫は真実を言わずに一応本当のことを言う。

「そうか攻撃でないとなじゃあ、そちはあれをくらっても無事と言うことだな、ハーピィそちのこを空中に運べ」

巨大なハーピィは冷酷に命令を下すと、近くにいたハーピィがサキを掴んで飛び上がる。

「あいあいさー女王様」


「小娘よそのピンクの粒子とやらをこの小僧に放って見せよ、攻撃じゃないのならできるであろう? できないと言うならこのまま落とすまでよ」

「むーむー」(はなから信用してないってことか都合がいいぜ。喰らえ被鮫)

突起のような手を被鮫に向けるとピンクの粒子をピンポイントで当てる。


当てた風圧で被鮫の髪が靡くがただそれだけ、それを見た巨大なハーピィは目を疑った。

「本当に攻撃…じゃない…だと!? じゃあ何の目的でここまで?」

「言っただろ助けに来たってな」


「ほっ本当に妾達を助けに来たのか?」

「ああそうだ」

「よかろうすっ少しは信頼してやろう。ただ少しでも怪しい行動したらわかっておるよな?」


「問題ない怪しい行動はするつもりがないからな」

被鮫は胸を叩いて自信満々で言う。


「助けると言ったが具体的にどのように助けてくれるのか?」


「まずなんだがそっちはどのような状態でどうしてこうなったんだ?」


「そうかでわそこから話そう、それはつい最近のこと…」

「むーむー」(長そー)

「妾たちは平和に過ごしてただがある日、別のハーピィ達がやってきて群同士で戦いが起きそして負けたのだ、その際妾の女王は息耐え、そして相手のハーピィを数人葬った妾が進化してクイーンハーピィとなったのだ、そのおかげか命からがら仲間達と逃げることができ、そしてこのざまだ…怪我人がいて食料もない、環境が悪くて皆が体調を崩し、病にもかかった、今にでも群が崩壊するほどの危機だそして冒険者に見つかり今追われておる」

巨大なハーピィは自分の生い立ちを語る。


(ダンジョンコアが想定してたよりも深刻な状態だった…)


「むーむー」(まあ食料と怪我人は今どうにかできるなやってやれ被鮫)


「とりあえず食料と怪我人の回復だな、怪我人に合わせてくれ」

「うむ、わかった反対の頂上におるから運んでやる」

そう言って被鮫の方に足をおく掴んで飛び立つ。

バッサバッサ

「さすが女王様さっきより飛ぶのが安定している」

「そういえば妾の名を言っておらぬな、妾の名はハピネス、クイーンハーピィのハピネスだ」

バッサバッサ

「ほーん俺は東瀬被鮫、人間の東瀬被鮫だ」


「真似しなくて良いぞ」

「あっはい」


飛んで運ばれてる最中話してると、反対側の頂上についた先には、さっきも見た負傷して寝てるハーピィ達がいた。


「ううぅいたいょ」

「お母様助けて〜」


「安心しろ妾の子達よ。今この人間が助けてくれる」


「こんぐらいの怪我なら俺印のポーションで一発だ。近づいていいか?」

「よかろう、だが変なことはするなよ」


許可をもらい被鮫は傷ついたハーピィ達に近寄り患部を探しだす


「あった脇腹か今助けるからな」

「ほっほんと…うに?」


キュポン ジョボボボボボ  キュワーン

ポーションの蓋を開けて脇腹にポーションを振りかけると、みるみる傷は塞がり、倒れてたハーピィはすぐさま立ち上がる。



「うおおぉぉ治った!!!」

「うっ本当に回復した…ありがとう小僧、いや被鮫よ。他のものにもポーションをかけてくれるか?」

「もちろん!」

被鮫は次々と怪我して倒れているハーピィ達を回復して周り、そしてそれにより全員が元気に羽ばたくまで回復した。



バッサバッサ

「痛いのなくなったー」

「ありがとうお母様ー」

「お礼はそこの人間に言え」

そう言われるとハーピィ達は素直に感謝を述べる。

「ありがとう人間」

「ありがとー」

「助かったー」


「どういたしまして」

「妾達の子を貝吹きしてくれて感謝するz 」ぐうーーー


ハピネスが感謝を述べようとした矢先、彼女のお腹が雄叫びをあげそれに釣られて、

他のハーピィ達の腹が鳴り響く。


ぐーー

グゥーー


ぐうー


「これは失礼したな、では妾の子を回復してもらって例で山岳の下まで運んでやろう。人の足だと降りるのは苦労するであろう?」


「それは助かるが助けるって言っただろ。飯も何とかしてやる」


「よっ良いのかそこまでしてもらって」

「良いんだよ、むしろそのためにわざわざ沢山用意したもんが有るんだ、食べてもらわなきゃ困る」


「むぅ、そこまでいうなら、『みんなー集まってこーいご飯の時間だぞー』

その掛け声で全てのハーピィ達が集まってきた。

「ご飯!」

「ご飯ご飯」

「ご飯あるの?」


「おうご飯あるぜとびっきり美味いやつな」

「むーむー」(正直あれがうまそうとは思わないが、まあ食生の問題だろうな)



被鮫は持っていた小さな袋から袋よりも大きな皿を取り出し、さらに赤い紐上のものを、ドチャ、っと袋から出す。

「ふーやっぱり便利だなこの収納袋は新しくDPで作ってもらってラッキー」


「おおこっこの芳醇な土の匂いは、

『ミミズ!』

被鮫が袋から取り出したのは、赤いトマトソースに絡ませたミミズであった。


「俺特製、暗殺者風トマトミミズッティだ!」

「むーむー」(初めて聞く料理だけど、元の料理に喧嘩売ってるようにしか見えん)

「おいしそー食べていい?」

「おうもちろん沢山作ったからおかわりもいいぞ!」

被鮫がそう言い終わる前にハーピィ達は瞬時に皿に集まり、鳥の足の形した4本の指で、我先にと食べ始める。

「んんー美味しい!」

「ちゅるちゅる食べれるー」

「赤いのもおいしー」


「皆の者落ち着け沢山あると申してたであろう、ちゃんと並んで配給してもらうのだ」

「わかったー」

「配給! 配給!」

「早く食べたい!」

ハピネスの命令に群がってた全てのハーピィ達は瞬時に列をなして、被鮫から離れる。


そして群がられた被鮫は軽いくしゃみをして羽を口から飛ばした

「クシュン、やっべ髪の毛羽だらけ」

持ってきた石化封じの手鏡で自分を見ると、髪の毛は羽だらけで荒らされており、まるで鳥の巣のようになっていた。

「配給してー」

「おう待たせて悪かったな、ほらよ」


ハーピィの一言で鏡を見る手を止めると皿を人数分出してそこに、暗殺者風トマトミミズッティ、をだす。

ドチャ

「はい次ー」

「はーい」


ドチャ

「はい次ー」

「やったー」


ドチャ

「はいつg、おいお前さっき渡しただろ、みんなに行き渡るまで少し待て」

「はーい」ショボーン


そして皆に行き渡らせた。


「感謝する被鮫。ところで妾にもその料理をくれぬか?」

「おう、もうみんなに配給したしな、最後にお前の番だ」

ドチャ

体が普通のハーピィの2倍以上だからと大盛りで皿に盛り付け、手渡しする。

「ありがとう」パクッ


「んん〜これはなんとも美味い、ミミズが炒めてあって香ばしく赤い汁とよく絡み合っておる」

「だろ、最初は不安だったがスーワ、まあ仲間達に味見してもらって上手くいったんだ」

「むーむー」(スーワちゃんがあんな物食べるなんて驚きだったけど、まあよく考えれば肉食の虫の魔物の

進化系だし普通だな)

ハピネスはミミズに対してたいそうな食レポをした。




「おかわりー」

「おかわりくれー」

「おうよく食べるなほらよ」

ドチャ


「わーい」

「皆が笑顔だ、これもそれもそちのおかげだ感謝してもしきれない」

「いいってことよ」

被鮫は感謝されて小っ恥ずかしそうにする。

「そうだ他にも環境と病の問題があるんだよな、それが解決できる場所があるんだが来ないか?」

「そんな場所があるのか?」

「うんある、と言うか実のところ俺はそこの管理者に、ハーピィ達を連れてきてこい、と命令されて助けに来たんだがな」


「そうか単純な善意で妾達を助けに来たわけじゃないんだな」

そう言われ被鮫は申し訳なさそうになる。

「なんかすまんな」

「いや良い、単純な善意よか企みがあったと言われた方が気兼ねなく遠慮なく思える、助けてもらうことにな」

「…強かだな」

被鮫はさすが女王と言わんばかりの態度に感心する。


「それでそこは詳しくはどんなところなのだ?」

「ダンジョンだそこの管理者、まあダンジョンコアに頼めばお前達専用で快適な場所も、毎日のご飯も、病のための薬も全部全部なんとかできるぞ、まあそのかわりダンジョンにくる冒険者達と戦ってもらうが…まあ俺のさっきのポーションで死にはしない」

「そうかその場所も内容も悪くわないだが、申し訳ないここまでそちに助けてもらったのにな」

「うわーと言うことは?」

被鮫は次に出る言葉を予想して残念そうにする。

「残念だがその案蹴らせてもらう、助けてくれたことには感謝するが、ダンジョンは危険なところだ、そんなところでは毎日人間と戦うのであろう? そちがくれたポーションで命の安全は保証できても毎日戦うなら万が一もある、それに命の危険がなくとも妾達の子を苦しめたくはない」


「なるほど、わかった確かにそうだよな良いところだけじゃない」

「でも助けてくれたそちらをむげにする事はしないな。何かあれば助けてやろう」

「まじ! 勧誘失敗はしたがそれならなんとか許してもらえるかもな、じゃあこっちも毎日はできんかもだが食糧とポーションを持ってきてあげれるか管理者に聞くよ」


「本当かそれは助かる」

「こっちも助かるよ、じゃそろそろ俺らは帰るわ。頑張って生きろよーまたな」

「そちらもまたな、妾達は頑張って新しいナワバリを探すよ」


そうして被鮫はサキを頭に乗せそして肩にハーピィを乗せ、飛んで帰った。


バッサバッサ


「またきてねー人間さん」

「おうまた来るわ」

「むーむー」(さっき落ちかけたから高いところ少し怖いな…ん? あれ なんだ?)

サキが下を見てるとあるものを見つけた、見つけたものは…
















人間だった





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後書き


ハピネス

名前の由来は

ハーピィ=ハッピー=幸せを意味する英語ハピネス

クイーンハーピィという魔族

ハーピィ→ホブハーピィ→ジャイアントハーピィ→クイーンハーピィ

口調は妾とか言ったり他者をそち と呼ぶ

性格は仲間に甘い母、敵には厳しい女王という性格を切り分ける。


見た目は身長が2 .5メートルほどで見た目は普通のハーピィと一緒だが

胸が大きくそして頭には羽根でできた花冠がありその花冠には王冠の突起の部分 ←先端が丸いこれ

の代わりに羽が3本立っている.

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