人の女に惚れたが悪いと思わない!

なごやん

第1話 出会い....

 僕は43歳で小さい会社を経営している。173センチ78キロ、僕の経歴は複雑で小学校3年生の時に暴力団だった親父が逮捕され母一人で中学3年の秋まで育ててくれた。親父が逮捕されてから我が家はあっというまに貧乏になって母は働きずめでした。僕と兄貴が学校に行く前に家をでていって午前中は鮮魚屋で働き昼からはスーパーで働いて20時ごろに帰ってきて家で内職をやってのけるスーパーかーちゃんのおかげで今日があります。

 兄貴は落ち着いた性格で、成績優秀で何も問題を起こさない素晴らしい性格と人格をもっていて、母が忙しくて朝ご飯がないときには兄貴が食パンにジャムを塗って用意してくれるそんな兄貴でした。今は疎遠ですけどねw


 僕の性格や生い立ちを説明しときますね、簡単に言うと世間の評価は完全に不良でしたw

 負けん気が強くて、喧嘩も好きで、法に触れることも中学の時にはかなりしていて、鑑別所、少年院、少年刑務所、暴力団、離婚3回をえて今に至ります。そんな僕にも僕なりの正義は常にあったんですけどね....強い人間になりたいと小さい時から思っていたらこんな人生になりました。活字にするとひどい人生のように思うでしょうけど、今の時点で後悔はありませんけどね...

 僕は心が負けたら終わりだと今でも思っています。今まで何回も屈服しそうになりそうな時がありました、臆病風に吹かれて怖くなってしまい、逃げたいときもありました。でも、理想の自分にちかずくために足震えながら困難に向かっていくうちに足が震えなくなり、覚悟が決まるようになっていきました。

 今でも鮮明に覚えているんですが、初めて怖さから逃げようとしたとき立ち向かえたのも母のおかげなんです。まあ、そのせいで鑑別所にいったんですけどねww

 中学2年の時に先輩に囲まれボコボコにやられた時が初めて怖い思いをしたときでした。次の日学校に行くことも怖くて、またあの先輩達にあったらどうしよう...完全に臆病風に吹かれてしまって母に話して、「~だから休むわ」と伝えたら、「あんたは弱い人にだけ威張って、あんたより強い人にはそんな弱いの?」とか「負けない相手にだけ威張ってる奴が一番かっこ悪くて弱いんだよ、あんたみたいなのもう学校いかなくていいよ、周りの人の迷惑だから」だの「あんたはよく強くなりたいって言うけど、あんたのどこに強さがあるの?2度と口にださんでよ!」と、言われ僕は「3年生にどうすればいいんだ?負けるに決まっとるだろ!」そう返したのですが、母は「やられたっていいんだわ、やられた後に立ち上がる人が強いんだから」そういって仕事にいきました。家で一人になった僕は、やっぱり怖くて学校に行けずゴロゴロしてました、でも母の言葉が頭の中から離れず、自分の弱さにめちゃくちゃ情けなくなり涙がでてきて時間がたつにつれ大泣きしてましたw吹っ切れた僕は午後から学校に行き、野球部の部室によってから授業中の3年生の教室に行き「まだ終わってねーからな!続き始めよか!」そこで初めてホームランを打ちました。それが事件となり鑑別所に入ることとなりました....

 僕は今でも悲しいことがあると泣くことがよくありますw完全な泣き虫なんでしょうねw

 だいたい僕の事つたわりましたか?要するに痛い奴ってことです(笑)


 そんな僕はいま、ミホさんという女性に完全に惚れている。でもミホさんには、20年一緒にいる内縁の旦那がいて、しかも偶然僕はその旦那と利用するお店が一緒で100回くらいあったことがあるし、ミホさんによるとそいつは《億万長者》らしい....これを聞いて僕が思ったのは、


             「だから何?」


 正直なんとも思いませんでした。《欲しいものを手にすることこそ人生》そう思っているからです。

 ただ、ミホさんの生活はそのお金の上に成り立っているわけだから、僕も《億万長者》にならないとスタートラインに立てないなと思いました。

 久しぶりに僕は貧乏なんだと感じて、やる気になったくらいです(笑)


 そんなミホさんとの出会いは、友人の紹介でした。

 初めて会ったのはよくある2対2のコンパだった、彼女は遊びなれているように見えました。僕は少し遅れてしまい三人でスタートしているところに途中参加みたくなりました。慌てて入店した僕は偶然、ミホさんの横にすわることになり、改めて食事がスタートしました。隣なのであまり顔は見れなかったのですが、いい匂いがしたことが印象深いです。

 酒も入り調子乗りの僕はミホさんに面白いと言われ、調子よく過ごせていました。女性陣の感触も悪くなく、いわゆる手応えありって感じでした。

 僕ははじめ対面に座ったRさんに興味をもっていました。一次会も終わりがみえてきて、次は一緒に参加していた友人の経営するBARに4人で向かいました

 歩いてBARに向かっているときにはもう、Rさんよりミホさんのことが気になっていて、BARについたらもう一つギアをあげて楽しんでもらおうと考えていました

 BARについて何故か覚えてないんですけど、SEXの話しで盛り上がって僕らは盛り上がっていたんですけど後に聞いたら、あの時は最低な奴だと思ったって聞かせられました。何故かはすごく軽率な男だと思ったらしい...しかもミホさんは別に男を探していなくて暇があったから食事にきただけって聞いて、僕はRさんに紹介したい素敵な女性がいるって聞いてたので、腹の中では「Rコノヤロー全然話が違うじゃねえか」って感情でした。

 飲みも終わって送りの時間になった時に僕はもともと知り合いだったRさんをタクシー乗り場までおくることになって、でもその時にはミホさんのこともっと知りたくて送りたかったのにRさんがいるから声をかけれなくて、「Rコノヤロー1人で大丈夫って言えよ」って頭の中でいってました(笑)





 

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