大人の異世界ファンタジー 天空の救助者 3万〜13万
鷹山トシキ
第1話 すすきののネオン街
夜のとばりが降りた札幌。すすきののネオンが雨に濡れて、幻想的な光を放っていた。
「ここ、予約してくれたの?」
彼女がそう言って見上げるのは、シックな外観のホテルの看板。僕たちは濡れた体を拭いながら、ロビーへと足を踏み入れた。
受付を済ませ、エレベーターに乗り込む。二人きりの空間で、彼女の香水の匂いがふわりと漂う。僕は思わず、その華奢な肩に手を伸ばした。彼女は微笑みながら、そっと僕の手に自分の手を重ねてくる。
部屋のドアが開く。目に飛び込んできたのは、窓の外に広がるきらめく夜景。そして、キングサイズのベッド。
「すごい…」
彼女の声が、静かな部屋に響く。僕は彼女を後ろから抱きしめ、窓に映る二人の姿を見つめた。
「ねえ、今日はどこにも行かないで、ずっとここにいようか」
そう囁くと、彼女は僕の腕の中で、小さく頷いた。
窓の外の景色が、まるで二人のための舞台装置のように、静かに輝いている。旅の始まりを告げる、秘密の夜が始まろうとしていた。
大人の異世界ファンタジー 天空の救助者 3万〜13万 鷹山トシキ @1982
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