受験生は超能力者!?

「どうやら私は超能力者のようだ。」
この冒頭の一文に惹かれて拝読しました。

主人公の凜は受験生。
その朝、花に水をやる近所の人を見るのですが……。

SF、学園青春、そしてラストへ。
構成が巧みで、空気感も心地良く、
最後の着地も意外性があって、読み応えのある短編です。

過酷な受験戦争を戦う受験生にしか、
見えないものがあるのかもしれません。

「かたつむり」がアクセントになっている、
秀作ファンタジーと言えるでしょう。