絶望的なヒエラルキーの中……消えない烙印。それでも必死に生きるアッシュ……。骨太なダークファンタジーです。 戦争終結後、巨大ダンジョンが出現……。魔物退治の新しい時代が幕を開ける。この先どうなるのか?アッシュを見守りたいです。
焼き印持ち――三つの十字架。それは、対人スキルを持つ証であり、同時に生涯消えない人殺しの烙印だった。場面は悲惨な掃きだめのような場所から始まる。緑の薬を求める人、路地裏の焚火。主人公アッシュは生きるために、対人スキルを使い、心を閉ざしているように見えた。彼は凄腕だ。それゆえ、ある冒険者パーティと出会う。そして運命が動き出す。登場人物の深い心理への洞察と、劇的な展開はこの世界に読者を引きずりこみます。躍動感のある物語です。
焼き印持ち、すなわちそれは対人スキルを持つ証。しかし戦争が終わった今、その証は烙印となっている。対人スキルを使うことで現れる衝動を押さえ込む制御薬が必要であったり、ただ日々を生きることも制約が付きまとう。この物語に終始漂うのはくすんだ色。しかし主人公の生きざまや、彼に刻まれた命は鮮やかさが失われていない。激しく濃厚な戦闘シーンなど見ごたえがあり、主人公を取り巻く環境、人物もひとつ、またひとつと跡をつけていく。ダーク&シリアス作品です。是非読んでみて下さい!
生活圏の、炎のゆらめく様子料理の匂い、重苦しさ、息苦しさの描写が丁寧で、リアリティがある。で、殺しあう。快楽ではない。達観もしていない。慣れてもいない。このへんのバランスが良い。好きなシーンなのにどうして。──こんなに心が躍るのだろう。これがカタルシス。夢も希望も幸福もなくっても、冒険は、心が躍る。この感覚は、好きです。
かなり暗く読み続けるうちにちょっと暗くなるかも。それでも好きな人には刺さると思います!