おわりに ~「親日国」イラン?~
真面目な現代国際政治の話などせぬ! と言っておきながらなんですが、イランと言うとびびられることが多いので、ちょっとだけそれっぽいことにも触れておきますね。私もたまには知性をお見せしたほうがいいんだ、イキると炎上するのであくまで軽く済ませますが。
イランは原油産出国です。しかしこの100年ぐらいずっとアメリカと揉めているので、欧米はイランの石油を買いたがりません。特に1970年ごろ、イランは石油が売れなくて困っていました。そこに現れたのが日本! 日本のとある商社が危険を承知の上でイランの石油を購入したのです。それ以来イラン人の中では日本の好感度が高い、と言われています。
しかし私は「親日国」という言葉を使いたくありません。それは日本を持ち上げるためにあるたいへん愛国的で危険なワードであると思っています。世界を「親日国」と「反日国」で分けることは、国際紛争へつながる良くない行為なのではないでしょうか。
そもそも、イラン人の多くは本来開放的な文化の中で生きています。シルクロードの真ん中で都市の民族として生きてきた悠久の歴史ゆえでしょう。しかし大阪人全員がギャグを得意としているわけではないように、引っ込み思案で人見知りのイラン人もいます。おおらかなイラン人は日本人に限らずイランに興味を持った外国人みんなに親切です。そしてそうでないイラン人もたくさんいます。多少傾向に濃度の差はあれど、どこの国も一緒です。
がらにもなく真面目な話をしちまったな。忘れてくれ。
ところで、「そうは言っても現代イランはひげ面のおっさんのイメージなんだよな」という方は、「Khamenei young picture」で検索してみてください。おっ、若い頃のハメネイ、結構イケてない!?
ていうかハメネイ、ニュースに出る時はいつも難しい案件の時ばかりなので渋い顔しかしていないんですが、プロパガンダかもしれないけどいい感じの写真の時はいい感じのイケおじです。
ご参考↓
https://english.khamenei.ir/
以上、長々とイランへの愛を語りました。お付き合いくださいましてありがとうございました。これを機にイランに興味を持ってくださいましたら、この上ない喜びです。
詩と美少年の国、悠久のイランについて知ろう! 日崎アユム(丹羽夏子) @shahexorshid
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