第3話 戦国リターンズ
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【第3章】戦国リターンズ
帰国して最初にしたことは、回転寿司だった。
「はぁ……シャリってこんなに美味かったか……」
信長が涙を流しながら、えんがわを頬張っていた。
「日本に生まれてよかった」と呟く秀吉に、家康は醤油を2滴だけ垂らして言った。
「……だが我々はまだ、敗者だ」
「重いな、その一言」
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空港での“銃騒動”の結果、彼らは「軽犯罪」扱いとなり、ニュースに少しだけ名前が載った。
《信長・秀吉・家康、トンチキな夢で渡米》
ネットでは一瞬だけバズったが、数日後には忘れられた。
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彼らは都内のボロアパートに転がり込んで、ひとつの部屋をシェアするようになった。
「今日からこの部屋が、我らの“本能寺”だ」
「だから燃やすのやめてくれ」
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数週間が過ぎたころ、家康が奇妙な提案を持ち出した。
「なあ、お前ら、“戦国”やらないか」
「は?」
「本当に、俺たちが“信長”“秀吉”“家康”として、もう一度天下を目指すんだよ。
ただし、現代風に」
「現代風……? 信長ドットJP とか作るのか?」
「いや、YouTubeやる」
「マジか」
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翌日から、彼らは“歴史系YouTuber”として活動を始めた。
最初の動画タイトルはこうだった:
【検証】本能寺の変ってマジで燃えたの? ガチで燃やしてみた(※警察来た)
【実録】関ヶ原の戦いを東京ドームで再現してみたら怒られた
【対談】徳川家康(本人)×マックの店長、現代の戦国を語る
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結果は、まさかの大バズり。
3人の風貌とノリが「本当に本人っぽい」と話題になり、登録者数は1か月で30万人を突破した。
「まさか、“天下”がSNSの中にあるとはな」
「な、信長。日本って、攻め方次第で取れるんだよ」
「それなりに本気で、感動してる自分がいるわ……」
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だがその直後、1通の封筒が届いた。
差出人は――内閣府・特別歴史諮問機関。
中にあったのは、たった一文。
『君たちに、もう一度、国を治めてもらいたい』
信長、秀吉、家康、思わず声を揃えた。
「戦国、再興かよ!!!」
(つづく)
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