第16話 ファンタジスタは転職可能な二次職?
FIFAウィークということで世界中で代表戦勃発。
流石と思ったのは、対トルコ戦でのスペイン代表のパスみたいなシュート。ミート中心でコントロール重視なのに、あのシュートスピードは凄いなと。
対ウクライナ戦のフランス代表強かったっすわ。推しのマイケル・オリーセも勝利に貢献。キックとヴィジョンが素晴らしい。
もちろんキリアン・ムバッペも得点。だけどそれ以外の場面での、ポジショニングや受け方・待ち方に痺れた。点を取れる選手はこうだなと。ブラッドリー・バルコラの細かい挙動にも好印象(マーカス・ラッシュフォードに出来ない事が出来てる)。
キツかった個人は対スロバキア戦のドイツ代表のアントニオ・リュディガーで、相変わらず準備とか頭を使った判断とかが苦手なご様子。フィジカルで挽回出来ないとああなるよな、というプレーぶりでございました。
キツかった代表部門は、対エストニア戦イタリア代表で。ホントに相手が弱かったから勝てたっていう内容で。点取れたのだって、相手DFの対応に問題あっただけではってカンジで。
そもそもイタリアの地では、FWが点を取るためのハードルが他国より高いような気がする。質が低くプレーの選択肢が一つしかないようなシュートチャンスで点を取らなければ一人前とは見做さない、と言っているかのように。
イタリアのサッカー文化の歪さが、重く伸し掛かっている。
イタリアのサッカーの特徴は昔から強固な守備、だけなら良かったけれど強烈な結果至上主義がその裏に隠れている。
昔からイタリア代表の構成は極端に言えば、強固な守備陣とハードワーカーと得点源と居ればファンタジスタ。
攻撃は選手頼り、点が取れないのは選手が悪いの文化だ。
だからイタリアサッカーには、ファンタジスタが必要なのだ。
好成績は突出した個が引っ張った歴史がある。'82のパオロ・ロッシ、'90のサルバトーレ・スキラッチとロベルト・バッジョ、'94もバッジョ、'06のアンドレア・ピルロ等(ロッシとスキラッチは大会中に突如覚醒した珍しいパターンだ)。
そして彼等のような選手がいないと詰む。
でもそう簡単には現れない、特にファンタジスタは。そうと認められるには、条件があるからだ。
ファンタジスタは転職しないと成れない二次職なのだ。
・リーグ(セリエA)の格が高い
・強豪チームに所属していること
・自他共に認めるチームの王様であること
これらの条件をクリアしないと、ファンタジスタには進化出来ない。
しかしセリエAの格が落ちた今では条件を達成出来ない、と。
新たなファンタジスタ誕生を待つ以外の解決策は、結果至上主義が踏み潰す。結果至上主義は過程を大切にしないからだ。
過程に優れた失敗も、結果が伴わなければただの失敗。サッカー的に言えば、チャンスの質や多寡よりも結局決めたか決めないか。厳しっ!
イタリアでは、FWは教育されないのかな?ポジショニングも動きも、ちっとも効率的に思えないんだけど。やっぱり攻撃過程には、興味無いからか。
日本代表メキシコ戦は、じれた人が多かった?
サッカーに於いて戦い方や戦術は常に一長一短で選手の質と組み合わせを合わせて考えられるべきである。
とすると殆ど何も言えない。テストマッチだし、選手のコンディションも様々。
ただ縦への推進力に欠けていたとは思う。理知的で堅い相手には、シャドーの1角に前田大然を置いて前へ後ろへ横へと、とにかく走り回らせバランスを崩させるってのも面白そうだけど。
個人的には、両WB三笘薫と堂安律の守備が印象に残った。特に堂安律によるCBの背後を守ったプレー。責任感に溢れていた。
アタッカーにあの守備をされたら本職SBの立つ瀬が無いと言うくらい、素晴らしいプレーだった。
南野拓実と久保建英のプレスの掛け方も、目を見張った。SBを切りつつCBへ、を基本にしつつもDMまで視野に入れる立ち位置。二度追い上等なポジショニング。
攻撃陣の守備の質は、世界トップレベルと言えるのでは?
森保一監督以上に、各所属チームの監督が喜んでいるような気がする。
上田綺世は前向きに努力ができる素直な良い選手だと思う、だからきっと願いが通じるはず。
いくら得点したいからって2CBの間にいちゃダメ
だよ。相手が3バックの時も真ん中にいるつもりかい?違うでしょ、その時は間のスペースにいるべきでしょ?4バックの時も同じだよ、何故CBに挟まれたがる。
真ん中に居たいなら、少し中盤に降りてみよう。CBが付いてきたらスペースが出来るし、ラインを上げてもスペースが出来る。スペースが無いとスルーパスは通らないよ。
予備動作があった方が出し手もやりやすいしオフサイドにも掛かり難いよ?
最後に使いたいスペースは最後まで取っておくべきだよ。
友達もそうやってるよ、得点王はファーサイドでボールを待つんだよ。
うん、きっと叶う。
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