第3話 空も心も晴れ晴れ
キーンコーンカーンコーン
結局特にめぼしい収穫が無いまま学校が終わってしまった……
「
どうしたもんかねぇー。
「きーとーらーくーん?」
はぁもう俺詰んだよなぁ。
「
「へ?」
「あ、やっと返事してくれた。」
「えっと、ごめんもしかして俺のこと呼んでた?」
「そーだよー。なのに鬼虎くん丸無視するし……」
「えと、ホントにすみません。ちょっと考え事をしていたし、
そう、この子の名は
ちなみにしれっと言われたが俺の名前は
どうでもいいか。
「それなら仕方ないけど次はもっと早く返事をしないと女の子にモテないよー」
「以後気を付けます…それで俺に何か用?ですか。」
「あー、特段用があるってわけではないけどなんか大分疲れた顔してたから大丈夫かなって。」
「そんな顔に出てました?でも、もう大丈夫です。心配してくれてありがとうございます。」
「ならよかった。こんな晴れ霽れとした日に浮かない顔は似合わないからね。」
「きさーもう行くよー。」
「はーい。今行くー。」
「じゃあ私呼ばれたから先帰るね。バイバイ。」
「バ、バイバイ。」
優しい。てか、可愛い。こりゃ人気な訳ですわ。
さて、令凰は早々に帰っちゃったし俺もそろそろ帰るか。
念のために一応眼科に寄ってみた。特に異常はなかった。視力1,0だった。
―――――――――――――――
特にこれといった事は無く無事に家に着いた。
ガチャ
「ただいまー」
「お兄いってら~」
「それを言うならただいまだろ、楓。帰ってきた兄をすぐさま追い出すな。」
「えへへ~。お兄、頭大丈夫だった?」
「頭じゃなくて目な。ボケ過ぎだ。あぁ目は病院行ってみたが特に異常は無かったぞ。」
「そりゃあ良かった良かった。」
「んじゃ俺は疲れたしこのまま風呂入ってくるよ。」
「あいよ~のぞくね~」
「やめてくれ。」
俺はあの後、風呂を入り終えて晩御飯を食べた。疲れすぎて睡魔が猛ダッシュしながらやって来たため、急いで寝支度もしておいた。
そういえば令凰から貰ったぬいぐるみをベッドの上に飾っておいた。かわいい。
ベッドの上に寝っ転がった瞬間に完全に睡魔に飲み込まれた。
……結局あの黄緑空は何だったんだ?でもそれ以外は別に普通だったしな。
強いて言えば令凰がなんか優しかったのと後は……寺月さんが話しかけ……てき……て、あぁ……眠……
もう寝て起きたら全て元通りになってないかな……
空が黄緑色になってから1日。
今日も世界は狂って ピッ る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます