第二十二回 原因不明

 気が付いたらもう二十三時になろうとしてます。

 タイムリミットまで一時間もありません。


 ……ヤバイよ、ヤバイよ(汗)

 もうなりふり構っちゃいられないので、今日の出来事で埋めてしまいましょう。

 

 

 朝、『あんぱん』観終えた後、朝食済ませてから福祉センターへ連絡。新規の病院へ行くことを告げる。

 それから身支度して、いざ近所の脳神経外科へ。

 受け付け行ったら、ロビーには人いっぱい。

 こんなに通う人いるんだな~とか思いつつ、問診票を記入していく。

 

 提出後しばらくして名を呼ばれ、診察室へ。

 「今日はどうしましたか?」「どんな風になりましたか?」などなど、医師せんせいとやりとり。

 で、十年くらい前から突然右半身にしびれが走るようになった。

 続けて起きることはなく、忘れたころに突然起きる。

 だいたいは家にいるときに起きる、一分もしないで退いていく。

 昨日たまたま仕事中に起きて、それが五分くらい続いたことなどを伝えた。

 

 その後もいくつかの質疑応答をし、医師おもむろに「МRI」と、お付きの看護師さんへ。

 慣れたもので看護師さん、私にMRI用の問診票を渡し、ロビーで記入し受付に提出して待機していてくれと。

 待つこと三十分。

 再び呼ばれると必要書類を挟んだファイルを渡され、二階の放射線撮影受付へ行くことを告げられた。

 

 二階へ上がり、受付でファイル提出。そのまま椅子に座って待機。

 ほどなくして技師に呼ばれ、準備室へ。

 パンイチになり、撮影用の服に着替え、MRIルームへ。

 

 技師さんからいろいろと説明を受ける。

 遮音用の耳当てするとは、知らなかった。

 耳当てを装着して、いざMRI撮影ポジションへ。

 ……思っていた以上に狭く、圧迫感が強かった。

 正直言って怖い。実言うと閉所恐怖症気味なんですよ(苦笑)

 しかも、撮影は十五分ほどだというじゃありませんか!

 こえーよ。白い機械に恐怖を感じました。

 

 ここで強く尿意を催して、いったん外へ(笑)

 用を足し、戻って再突入。

 このとき、目を閉じておくことにしました。

 あの圧迫感の中、目を開け続けているなんて、無理。

 

 目を閉じたまま、撮影ポジションにつく。

 「はじめまーす」と耳当てから声。続けてイージーリスニングが流れてきた。

 途端、音楽を打ち消すように雑多な音が響き出す。

 耳当てしてなかったら、どれだけの轟音か?

 まぁ、唸る、がなる。

 目ぇつぶっててよかったと思いましたよぉ。

 あの作動音耳にしながら、囲む白色に圧し潰される感覚に包まれるなんて、まっぴらごめんですって。

 

 音が収まり音楽が聞こえて来て「終わりでーす」の声がする。

 機械から下り、準備室で着替えてから、もらったファイルを手に一回の受付へ。

 それからまたしばらくロビーで待ち、船こぎかけたところで呼ばれ、再び診察室へ。

 

 自分の頭の断面図を見ながら医師の説明を聞く。

 噛んで含めるような説明にうなづくながら、画像を見つめる。

 危惧していた脳組織の欠陥やら、脳血管の損傷みたいなものは無し。

 つまり、脳には何の問題がなかったということ。

 右半身で起きる痺れの原因らしいものは見つからなかった。


 ちょっと待ってくださいよ?

 じゃあいったい、どうしてあんなことが起きるんですか?

 問い詰めたい気持ちでしたが、なにもないんだから言っても仕方ない。

 ぐっとこらえて説明の続きを聴くことに。

 

 頭の方に問題なし。

 で、首の画像を見せられる。

 左右に走る血管の一部を示し、「ここが荒れている」と医師。

 今はたいしたことはないけど、将来的にどうなるかは言えないと。

 ここが原因で、それこそ血管が詰まる知れないと。

  

 ……でも、シビレとは関係ないんだよな。


 このままにしておくのはいけないからと、血液がよく流れるようになる薬を出してくれることに。

 四週間分出して、切れるころ再診料。

 諸々手続きして病院をあとに。


 つっかれたぁ。

 半日潰れましたよ。

 しんどかった~。

 

 だのに、結局一番の心配は何も解決せずですよ。

 なんだかな~。

 

 計ったように右の半身だけにしびれが走るなんて、命令出している脳になんかあるだと思うんですが、現代医療でも、わからんもんはわからんということか。

 

 いつ痺れが起きるかわからん恐怖におびえながら、これからも生活をしていくことになりました。

 明日はどっちだ?

 

 ではまた次回。

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