物語を作る作者には二種類のタイプがある

マリステラ・テア・オヴィル・オリヴィエ

二種類のタイプ

 突然だが、世の中の創作をする人には二種類の作者がいる。


 論理的に物語を作る論理派と、感覚で物語を作る感覚派だ。


 論理派は物語を「こういう風に書いたら面白いだろう」と考えてストーリーを作ることができる。


 だが、感覚派は「頭に浮かんだストーリーを綴っている」という表現の方が正しいかもしれない。


 論理派は面白くなかったらストーリーを変えることもできるだろう。


 だが、感覚派は面白くないと思ったとしても微調整はできない。


 ただ、感覚派は小説を書いていて非常に楽しいと思う。


 理性的に作ると、どうしても楽しくないことがあると思うのだ。


 だが、感覚派は違う。結果的に人気が出なくても終わったときに満足感があると思う。


 人気が出なくても「書くこと」自体が楽しいのだから。


 ただ、面白いストーリーを綴れるのは論理派かもしれない。創作論を取り入れることができる。人のアドバイスで軌道修正ができる。


 実際に、カクヨムコンで受賞するような作品は理性で物語を書いた論理派が書いた作品だ。


 だが、それでいい。


 書くこと自体が楽しくないと、連載自体が辛くなるだろうから。


 あなたは命じられて書いているわけではないだろう。やめたくなったらやめていいのだ。


 ……中途半端に終えるとエターナるになってしまうが。


 ここまで読んだ感覚派のあなたは、サイトで出てきた創作論が反映できずに悩み苦しんでいたかもしれない。


 だが、創作論を反映する必要はないかもしれない。


 その創作が楽しいものである限り。


 感覚派の人たちと、筆者と。楽しい創作をしようではないか。

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