お金無双?〜システムで妄想が現実になった話

権汰

新たな現実




神田芽咲かんだめいさ、20歳

顔は可愛いはずなのだが全然モテないのが悩み。


『やっぱり太ってるからだろうな……』


それとも可愛いと思っているのは自分だけなのかもしれない。


ぼっちのまま卒業し、今は

引きこもりニートと化した私は

今日も部屋でTL漫画を読み漁る。


『あ"ー…こんな溺愛されて?絶倫なのが悩み?彼のが大きいのが悩み?…言ってみたいわぁ』


そしていつも通り自分だったら、と妄想が始まる


『ヤリたーい!イっちゃうとか言ってみたーい!漫画みたいな男落ちてないかなぁ』


馬鹿丸出しな発言に自分でも笑えてくるが

誰も聞いてないんだし、と大きい独り言は続いた


『ヤリモクでもいいからモテたかった…​…​なんで私はモテないの…太っててもカッコイイ彼氏いる人いるじゃんか。結婚出来てる人もいるじゃん……なぜ私だけ…』


現実を思い出し、とほほ…と口に出せば

(とほほはやばいww)自分の発言に笑った


『てか思った。…ホスト行けば良くね?ブスもチヤホヤされるのでは…?』


天才か!と閃きに感動していると

また現実に引き戻された。


『……お金なかったわ』


チーンという音が頭に鳴り響いた


『あーもう!!美人な金持ちになってモテモテになって溺愛されてみたいっ!!絶倫うぇるかむ!!』


ヤケになって叫ぶ

「うるさい馬鹿!!働け!!」

ドアをバンッと叩かれ母の怒り声。


『仕事するってば!!』


いつもの言葉で言い返し

ベットに横になるも気分はくさくさしたまま。


『はぁ……ぁだっ!?』

溜め息をついた瞬間、顔に何かが落ちてきた。


『なにこれ』

真っ黒なカードを凝視して

(何かのポイントカード?こんなん持ってたっけ?)

と思っていたら

ファンタジーあるあるな画面が目の前に現れた


━━━━━━━━━━━━━━━

外見:0 知能:0

運:0 体力:0

魅力:1 テクニック:0

スキルなし

カード残高∞

資産:0


P:20000


あなたのステータスです。

まずはポイント(P)を使い

能力のレベルアップやスキル取得しましょう。


このシステムは一日に1000万消費しないと

使用権限が剥奪されます。


使った金額の半分があなたの資産へと変わり戻ってきます。

(ただし、ミッションをクリアした場合のみ)


━━━━━━━━━━━━━━━


(え、私寝たっけ?夢にすらディスられてる?外見0、魅力1www)


もう笑いしか起きない


『ふっ、まったく…やんなるわぁ』

と頬をつねる


(…………??)

『いたい』


『あっ、え!?!?』

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