第1章 潮風に混ざる鉄 1-7
それぞれ水着を借りてプールへと集合という運びになった
男達は、先に着替えて待っていた
そうして、5分程経った頃沈黙に堪え兼ねたのか斗真が喋りかける
「おい時武、親戚の子の事何で言わなかったんだ?」
「どうして、斗真はそう高圧的な言い方しか出来ないんだ?
はっきり、聞けばいいじゃん
黙ってたなんて水臭いぞ言えば俺達も案内するのを手伝ったのにってさ」
「そ、そ、そんな事思ってねぇよ俺は!」
「素直になればいいのにね
時武もそう思うでしょ?」
「オレもそう思う」
俺も同意すると斗真は、心底嫌そうな顔した
出会った時もこんな高圧的な話し方をされて
最初は、嫌なヤツだし近づかないでおこうと思ったが
その時も葉桜が今の様に通訳をして似た感じの反応を示したので
ただ、プライドが邪魔してストレートに言葉が言えない不器用なヤツだと理解した
そこから、俺達ずっと3人で一緒にいる
だから、俺はめあの事を話せる範囲で話す事に決めた
「実はな、あの子
メアは、一部記憶喪失してるんだ
いずれは、紹介するつもりではあったんだけど
まずは、メアを今の生活に慣れさせてから話そうと思ってたんだ
黙ってて悪かったな」
「ちっ、しょうがないから許してやるよ」
「こっちこそ、無理矢理みたいな感じになってごめん」
俺達が男同士の友情を深め合っていたら
「お待たせ〜、待ったぁ?」
女の子達が合流した
俺は、穴が空くくらいに4人の女の子の水着を観察する
先ずメアは、フィットネス水着タイプのショートパンツスタイルで色は黒をベースに赤色のラインが入っている
露出は控えめだが健康的な足がグッド
次に
黒髪ロングにピンクのメッシュの美田ちょこちゃんは
ワンピースビキニタイプのワンショルダーで色は黒
ワンショルダーなので露出した肩から胸にかけての部分が情熱的だ
3番目は
金髪ハーフテールの高着ひめちゃん
ビキニスカートタイプのオフショルダー
胸元のフリルはチェック柄
スカートは黒
上下の水着の隙間から覗くおへそがキュート
最後は
ポニーテールに青メッシュの濃緑あやかちゃん
ワンピースタイプのオフショルダー
色は深緑、胸元にはフリルがある
体の部分が隠れてる分細い手足が強調されていてセクシー
「皆、似合ってるよ」
「すっげぇ〜、カワイイじゃん」
斗真と葉桜が女の子を褒める
その言葉に女の子たちは喜びそっちも、似合ってるとかカッコいいよとか褒め返しを貰っていた
ここは、俺も賛辞を送ってレディ達に媚びを売ろうと思うが肝心の台詞が考え付かなくて
咄嗟に
「エロいね」
と言ってしまった
めあも含め女の子達からゴミを見る様な目で見られた
斗真達から呆れられた視線を向けられた
今日は、厄日だな
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