46話 それでも咲く理由
黒百合が解き放たれた世界に、静かな朝が訪れた。
教祖たちの瞳には、かつて見たことのない穏やかな光が宿っている。
スイレンは静かに語り始めた。
「私たちがこれまで犯してきた過ちは、深く償わなくてはならない」
ローズは拳を握りしめ、しかしその表情はもう憎しみではなかった。
「壊すのではなく、守るために戦うべきだったんだね」
シャクヤクも静かに頷く。
「怒りは力になる。でも、正しく使わなければ人を傷つけるだけだとわかった」
ユリは彼女たちに手を差し伸べる。
「これからは一緒に、未来を作ろう」
教祖たちはユリの手を取り合い、固く握り締めた。
その瞬間、彼女たちの体に淡い光が灯り、花のように輝き始める。
世界はまだ傷だらけだが、確かな希望の芽が芽吹き始めていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます