第三章 神様からの愛
第十六話 緊急会議
目が覚めると知っているようで知らない天井が眼前にあった。
周りには第六部隊のメンバーが重症を負った姿で寝ている、大愛は他のメンバーに比べると軽傷だったため部屋の中を少し歩いてみたがどこを探しても「神童咲綾」彼女だけが居ない
一方大愛が目覚めた頃、風紀委員会の隊長全員が1つの部屋に集められていた。(ここからは台詞の頭に誰が喋っているか名前を記入します)
世子「お集まりいただき誠にありがとうございます、ただ今より緊急会議を行わせていただきます。」
第一部隊副隊長月影世子の開始の合図によって緊急会議が開始された
世子「まず東郷隊長お願いします」
そう言って話を振った相手は髪は白髪で筋骨隆々の肉体を持ちそれでいて袴を着こなす第一部隊隊長の雷電東郷らいでんとうごうだった。
話を振られた東郷は立ち上がり話し出した
東郷「まぁ月に一度の定期的な会議ですから緊急することもないんですがな、ハッハッハッ」
世子は少し怒りを出して東郷にもう一度言った
世子「…第一部隊から定期連絡をお願いします」
それに気づいた東郷は調子を変えずに話し始めた
東郷「おっとそうだったそうだった定期連絡だな、まぁ私の部隊はしっかりと業務をこなしていますよ、それに大した事件も起きていませんね」
東郷が大きく笑いながら言う
心火「第二部隊はね!みんな仲良しだよ!お仕事もちゃんとやってるよ!」
水愛「第三部隊もしっかりお仕事してるしみんな仲良しだよ!」
双子で第二、第三の部隊の隊長である紫苑心火と紫苑水愛が子供のように身振り手振りを使いながら元気にそう言った
華廉「第四部隊も比較的まともに業務をこないしています、ですが先日この私が直々に第六部隊の新人を任務からの救出とその任務の解決をしました。その臨時報酬がまだ来ていないのですが…まぁなるべく早くお願いします。」
前の双子の2人に少しムカついた様子の華廉の報告は他の部隊長とはちょっと違った形で終わった。
聖奈「第五部隊も業務をしっかり行っていますよ。」
聖母のような見た目の女性の氷河聖奈ひょうかせいなは報告を終えた
洸沙「第六部隊ですか…特にこれといったことはありませんが今年は久しぶりに新メンバーが5人も来てくれて嬉しい限りですね、あぁあと第四部隊長、先日はありがとうございます」
一礼をした後洸沙は座る
幸「第七部隊はもちろんしっかり業務を行い幸せを作っていますよ」
自信満々にジャラジャラとネックレスや指輪などの装飾品をつけた男、和嶋幸わじまさちが報告をする
蒼「…いつもの事だが俺は知らん霊乃れいのが見ているだろ、仕事はやってるはずだ」
蒼が興味無さそうに答える
全部隊の定期連絡が終わり世子が声を上げた
世子「皆さんありがとうございました、ですが本日は少しお話していただきたいことがございます、洸沙さんどうぞ」
話が洸沙に振られ話を始めた
洸沙「まぁ皆さんご存知の通り数年ぶりでしょうかね全能力者が現れました、ひとまずうちの部隊で見ておくという処分を下していますがこれに対して皆さんに意見を問いたくてですね、なにかある方いたら遠慮なくお願いします」
すると蒼が立ち上がり先程とは声色を変えて言った
蒼「殺さなくないいんですかね、だって厄災の元凶でしょう、そんなのさっさと殺処分した方がいいのでは?実施に何年か前の全能力者は旧第四部隊長と旧第七部隊長が命を落としてまで戦っても殺せなかった相手だ、ならまだ能力が覚醒仕切っていない今殺しておくべきではないでしょうか?第六部隊長???」
その言葉は前例を元にした否定する事の出来ない事実であり誰もがそう思って当たり前な事だった。
洸沙「確かに第八部隊長の言うことも正しいですがこの処分を決めたのは第一部隊長である東郷さんだ、東郷さんはどうご考えられているのですか?」
洸沙はいつもと変わらずふっとしたように聞いた
東郷「まぁその時はその時でどうにかすればいいでわないか、もしも覚醒するなどということがあればどんなことをしてでもあやつを止めれば良い、とりあえずこの話はおしまいだハッハッハッー!」
東郷は持ち込んでいた扇子で体を仰ぎながら笑って言った。
そして少々強引に全能力者大愛の話は終わった。
世子「では本日の会議はお開きにさせていただきますが、まだなにか話し足りないことがある方はいらっしゃいますか?」
するとはい!と元気な声で手を挙げる者がいた手を挙げたのは第三部隊長の水愛だった
水愛「はい!はい!はーい!今年も夏休みの「あれ」はやるの?」
水愛の「あれ」についての質問について世子は冷静に答えた
世子「はい、今年も行う予定ですそれについての話はまた次行います」
水愛「はーい!」
世子「それでは今回の会議をお開きにさせていただきます、皆さんお疲れ様でした」
そんなこんなで定期会議は終わりを迎えたが蒼はまだ気に食わないことが沢山ありむしゃくしゃしていた。
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