ワンクールの恋人

豪傑

ワンクールの恋人

好きな人から貰った飴を噛み砕く豪快さと包み紙を取っておく健気さがあります


理由とか意味とか全部欲しいのにその全てがいらなくなりたい


君の骨の上からなぞる長い夜同じ座標にいる確かにここに


爪切りにも意味が宿ってしまうのだ今が一生続けばいいのに


歯ブラシを隣同士に置いてみた未だ別荘の君が住む家


本棚の写真を撮って送り合い内臓の全てを見せること


似てるから違う部分の陰が濃く一人専用のスポットライト


この先の予定がなければ死んでしまう奨学金は返さなくていい


思い出は全部集めて押し込んだ遺跡と化した右の引き出し


来世ではあなたと蛸になりたいです手を繋ぎながら抱きしめられる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ワンクールの恋人 豪傑 @hrkakk

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画