第三話 8月3日〜VS横浜〜

この日の先発は赤星と石田裕太郎の両右腕。

赤星は今年からの相棒である小林誠司が二軍へ降格した中、岸田とのバッテリーでの試合になった。

試合は動いたのは2回。赤星がDeNAに4番・宮崎に先制ホームランを打たれた。甘いスライダーだったようだ。うーん、先制打をとられたのは痛い。不幸中の幸いだったのはこれがソロだったことだ。ただし、被弾した後はきっちり抑え、なんとか最小失点で切り抜けた。

今日の良かった点は、取られたらすぐに取り返せたことだろう。

2回のウラ、赤菱の女房役である岸田がソロホームランを放ち、試合を振り出しに。打ったのはインコースのストレート。そりゃ、3球も続けてインコースのストレート投げてたら打たれまっせ。うちのきっしゃんを舐めてもらっちゃ困ります。

6回表、連打でピンチを招いた後、再び宮崎が犠牲フライで打点を上げ、これで2-1のスコア。宮崎は衰え知らず。

しかし、うちのきっしゃんだって負けていない。丸の四球、キャベッジのツーベースでチャンスメイクした後、岸田がタイムリーツーベースで2-3と勝ち越した。これで勝利投手の権利は赤星の物に。赤星は7回2失点、被安打6、無四球。なかなか良いピッチングだった。球数が75球だったのでもうあと1イニング行かせても良いような気はしたが、うちには大勢とマルティネスがいるので無理はさせない。

8回はいつも通り大勢が出てきて難なく抑える。

9回表、前回の中日戦でセーブを失敗したマルティネス。今日こそ汚名返上…!

だとG党は誰もが思ったが、ワンアウトを取ったところでまたもや宮崎がホームラン。何者なんだ、一体彼は…。

野球速報には「観客大歓声」って出てたけど、そりゃそうでしょうよ。巨人ファンだって発狂します。

しかし、後続はシャットダウン。巨人はただ単に宮崎アレルギーなだけらしい。

そして9回のウラ、G党はサヨナラの歓喜を待っていた。

先頭打者、途中出場の増田大輝は空振り三振。続く泉口は初球を打ちセンターフライに。大半の野球ファンは延長突入だと思ったかもしれないが、門脇がここでツーベースヒット。これで球場の雰囲気は一変する…!

そして、次はキャベッジの守備固めで登場した若林楽人。ルーキー時代は少ない出場ながら20盗塁を決めるなど誰もがポテンシャルを認める中、ケガに苦しみシーズンを通じた活躍を見せきれていない選手だ。

打ったのは5球目、真ん中やや外よりのストレートだ。全身守備をしていたセンターの頭上を超え、サヨナラ打に。ここで、またもや巨人ファンは発狂です。さっきとは意味合いが違いますが。

今日は取られたら取り返すゲームでしたね。先制された時はどうかと思いましたけど。

連敗止められて良いゲームでした!!!

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