第10話給仕メルの死

俺はメルの死をローゼンから知らされた。

モルヒネを打っていつも気絶していたメルの

顔が思い出される。いい奴だった。

スプーンにヘロインを入れて火にかける。

濾過のために脱脂綿を入れ注射器で溶液を吸い上げる。この公衆衛生問題はジャンキーを合法的に治療すれば無くなる。しかし組織は

金のため、ジャンキーが必要なのだ。奴らは英雄気取りで大物売人を捕まえるが、そんな事はなんの解決にもならない。売人など、すぐに首をすげ替えられる。皆分かっているのだ。60年代から本質的に麻薬の売人とは国

CIAなのだから。唯一の解決策はジャンキーを無くす事。受容が無ければ供給も無い。

俺たちは団結しなければならない。俺たちの治療の邪魔をさせてはならない。団結せよ!

我々には売人は不必要なのだ!

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