第6話 部活始めた

クラーケン『それでは…私の番ですね!』

クラーケン『皆んなが、ポカンとして居る今がチャンスです。』


皆んな「ポカン」


クラーケン『伸縮です!』


ニョ~ン


「!?」


神様『髪が伸びた?髪を自在に伸縮させる力…あれが…クラーケンの能力なのか?』


ガシッ!


神様『物を掴んだぞ…』

神様『幸いにも他の皆んなは、ポカンとして居るな…こんなの見られたら悲鳴が響くぞ…』


ドラゴン『相変わらず…見た目に反しての怪力ね…』


クラーケン『それ!』


ブゥン!


神様『あれは…3キロは行ったな…』

神様『代わりに記入しとくか…』


生徒A『ハッ!』

生徒A『ここは先生に代わって…学級委員長である僕が進行します。』


生徒A『それでは…50メートル走から…』


生徒B『委員長!ドラゴンちゃん…遥か彼方まで走って行ったよ!』


生徒A『急いで連れ戻しましょう…』


神様『ぜぇぜぇ…』


瑠華『頑張って…神様さん…ゴールは目の前だよ…』


神様『あんまり走ったこと無いから…』

神様『はぁはぁ…やっと着いた。』


ドラゴン『父上から渡された。この「ガラクタ」…案外役に立つのね…』


「スマホのこと」


クラーケン『ガラクタではなく…文明の発展による神秘ですよ…ドラゴンちゃん!』

クラーケン『私の以前居た世界では…人間達は、鷲や鷹を使っていましたね…』


ドラゴン『ふ~ん…』

ドラゴン『で…あんたは、神様の威厳も無いね…』


神様『うるせえ…』

神様『隙あらば…ディスるなお前…』


ドラゴン『まあね…隙を見せると平気で噛み付くよ私は…』


クラーケン『生存本能ですね…』

クラーケン『私は水泳なら自信ありますが…』


生徒A『続いて立ち幅跳び…』


ドラゴン『ただ、ジャンプをすれば良いのね?』


ドォォォォン!!


「へ!?」


生徒B『委員長!ドラゴンちゃんが、雲を突き抜けて宇宙まで行きそう!』


生徒A『…』


神様『すでに、スタミナが無いな…』


瑠華『少しでも飛んでおきましょう…』


神様『そうだな…』


ドドドォォォォン!


ドラゴン『戻って来たけど…星って青いのね…私の以前暮らしてた星は、戦乱で赤かったのに…』


神様『お前それ…とんでもない事言ってるからな…』


クラーケン『海の中なら飛び跳ねられますが…』


先生『あれ?もう記録終わったのか?』


生徒A『はい…先生が取り乱している間に…』


先生(どうしよう…この状況…最悪…職失うだけで済むかな…)

先生『はい…これで外の測定は、最後になります。そして私の職務も最後に…明日の体育は、体育館で行いますので集まって来て下さい。』


ソフトボール投げ結果

神様 1メートル

甘咲瑠華 18メートル

仙ヶ藁千鶴 17メートル

ドラゴン 約100キロ

クラーケン 約3キロ


50メートル走結果

神様 10分54秒

甘咲瑠華 7秒83

仙ヶ藁千鶴 10秒

ドラゴン 測定不能

クラーケン 8秒77


立ち幅跳び結果

神様 50.11cm

甘咲瑠華 180.12cm

仙ヶ藁千鶴 170.43cm

ドラゴン 測定不能

クラーケン 150.99cm


ーーー


学園長『さて…』

学園長『多少の問題には目を瞑りますよ…』


学園長『しかし…まあ…これは…』

学園長『やり過ぎでは…』


一方その頃…


理事長「チーン」


その翌日…

「20メートルシャトルラン」


生徒A『先生!ドラゴンちゃん!まだ走り続けています!』


先生『もう十分です!そこまで!』


「反復横跳び」


生徒B『先生…早過ぎて視えません…』


先生『よしっ!測定不能!』


「握力計測」


生徒C『触れただけで粉々に…』


ドラゴン『あっ…壊れた…触れただけなのに…』


瑠華『それで目一杯なの?』


神様『ああ…』


生徒『30Kg』


20メートルシャトルラン結果

神様 10回

甘咲瑠華 50回

仙ヶ藁千鶴 45回

ドラゴン 300回MAX

クラーケン 50回


反復横跳び結果

神様 3往復

甘咲瑠華 50往復

仙ヶ藁千鶴 35往復

ドラゴン 測定不能

クラーケン 40往復


握力計測結果

神様 30Kg

甘咲瑠華 23Kg

仙ヶ藁千鶴 24Kg

ドラゴン 測定不能

クラーケン 20Kg


先生『はい、これで身体測定を終了します。記録は、1週間後まとめてお渡ししますので教室に戻り次の授業の準備をして下さい。』

先生(過去一で疲れた…)


ドラゴン『ボロ負けじゃん!!』


神様『うるせえ…』


瑠華『あの…神様さんは部活どうします?もし良かったら…私と同じ部活に入りませんか?』


神様『部活?ああ…漫画で読んだあれか…どんな活動だ?』


陸上部部長3年「双子姉」

瞬陽 海月(またたび くらげ )


陸上部部員3年「双子妹」

瞬陽 雨月(またたび うつき)


海月『ドラゴンちゃん!部活何にするの?』


雨月『ドラゴンちゃん!陸上部来ない?』


ドラゴン『部活?陸上部?何それ…それって肉食えるの?』


海月『うんっ!一応優勝したら顧問の先生が、ご飯を奢る伝統なんだ。』


雨月『うんうん!』


ドラゴン『ふ~ん…』

ドラゴン『じゃあ行くわ…』


海月『ありがとう!よろしくねドラゴンちゃん!』


雨月『ありがとう!頑張ろうねドラゴンちゃん!』


瑠華『此処だよ部室…』


瑠華『あっ!千鶴ちゃんとみっちゃんお待たせ!』


千鶴『ようこそ転入生…』


?『初めまして副部長の…』


未彩『陸原(ろくはら)未彩(みさ)です。』


瑠華『みっちゃんはね…国語と歴史が、好きなんだよ~この中では一番賢いの…』


未彩『まぁ…それ程でも無いけど!』


瑠華『千鶴ちゃんはね~』


千鶴『うんうん…』


瑠華『特に無いかな…特に無いよね~』


千鶴『何でよ!私は美術と工芸だよ!』


神様『それで…部長は?』


瑠華『それはね~』


瑠華『私だよ!』

千鶴『他に適任は居ない…』

未彩『正しくね…』


神様『そうか…』

神様『それで肝心の活動は?』


瑠華『テストで良い点取って部員でワイワイするの…』


神様『よくそれで通ったな…』


瑠華『まあ勉強するのなら…と言う事で、部室を用意してくれたの…』


千鶴『その為にしっかり勉強しているのです!』


3人「エッヘン」


神様『じゃあ点数見せてくれ…』

神様『あるだろ?答案用紙…』


水泳部部員2年

海神(みかみ) 巫女(みこ)


巫女『クラーケンさんですね?水泳部来ませんか?』


クラーケン『良いですよ…』

クラーケン『優雅に参ります!』


海月・雨月『全国行きましょう!ドラゴンちゃん!』


ドラゴン『全国?って何?世界取るの?』


巫女『全国行きましょうね…クラーケンさん!』


クラーケン『はい!よろしくお願いします。』


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