第13話:バチバチ
現時点で参加者は残り15人。
・参加者名(現時点でのキル数、事前予想順位、異能力)
【中間成績】
・冬海 凍次(3キル、2位、氷使い)
・糸瀬 賢二(3キル、7位、糸使い)
・大橋 雷斗(2キル、1位、雷使い)
・深浅 星(2キル、8位、光使い)
・霊泉 葵(1キル、6位、透明化)
・小内 界人(1キル、15位、結界)
・重影 翔(0キル、3位、重力使い)
・東条 時雨(0キル、4位、創造)
・暴川 大介(0キル、5位、爆発)
・後藤 強弥(0キル、10位、怪力)
・八刀島 凛(0キル、19位、分身)
・北鍋 牡丹(0キル、24位、獣使い)
・闇沢 千里(0キル、27位、千里眼)
・霧峰 柏太(0キル、29位、霧使い)
・佐呂間 雪(0キル、30位、降雪)
【共闘の状況】
・冬海 & 闇沢チーム
・八刀島 & 霧峰チーム
――――――――――――――――――――
デスゲーム会場の観客席では1級異能力者の水鳥 雫と藻部山 日和が、部活の後輩である大橋の戦いを見に来ていた。
「大橋くん、ちゃんと生き残ってるね。千里眼ちゃんの誘導で序盤のペースが遅れたせいでパワーバランスが混沌としてるけど」
「…………」
そこに、近くの通路を2人の男が通りかかった。超神威の副長である白金 碧と、メンバーの根藤 滝生である。
「4,5級限定にしては随分とレベル高いね。正直驚いたよ」
「ああ。そんで参加者の大半が中学生なのもびっくりだよ。デスゲーマーのランク決める基準考え直した方が良いんじゃねぇか?」
2人は水鳥を見て立ち止まる。
「「あ、」」
水鳥も2人に気付いた。
「久しぶりだね、水鳥さん。まさかこんな所で会うとは」
(げ、超神威の白金と根藤じゃん)
「あ、お久しぶりです。超神威の人に覚えられてるなんて光栄ですね」
「忘れないよ。2年前、君たちにボコボコにされたことなんて」
水鳥の顔が引きつる。
(それ藤見中学のときじゃん。まあ確かにやり過ぎたけどさ)
「リベンジしたかったのにまさか半年で解散するとは思わなかったよな」
(根藤も結構根に持ってるなこれ。みんな受験勉強やばくてクランすぐに解散したとか口が裂けても言えない)
「そんなに警戒しなくても。今の私のチームは1級揃いじゃ無いですよ」
藻部山が水鳥の肩に手を置く。
「でも私がいるでしょ。雫ちゃん」
「藻部山さんもいたんだね」
「え、藻部山? いつの間に」
藻部山の存在に今まで気付かなかった根藤が驚く。
「紹介します。最近、ビーチバレー部に入部した藻部山さんです」
「安心して……今年もボコボコにしてあける」
「藻部山さん!?」
(この子、幽霊みたいな見た目してなんでこんなに好戦的なのよ! てか白金も笑顔のままなの逆に怖いんだけど!?)
「ふふっ、これは戦えるのが楽しみだな。それじゃあ行くよ、根藤」
「お、おう」
そう言うと、白金と根藤はその場を離れた。
「海元高校、ただでさえ守り固えのに藻部山も出てくるのかよ」
「そうだね。それに守りだけじゃない」
白金は会場のモニターに映し出された大橋を見る。
(海元高校1年の大橋 雷斗。凍次くんと同じかそれ以上の才能の持ち主だね。きっと良い後衛になる)
「早く戦いたいね」
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