物部一朗太という「狂言回し」

クライングフリーマン

物部一朗太という「狂言回し」

 狂言回しとは、物語において、観客に物語の進行の理解を手助けするために登場する役割のこと。場合によっては物語の進行役も務める。狂言廻しとも書かれる。狂言の世界から生まれた言葉で、今ではあらゆる分野のフィクション全般で広く使われる。


 ネットで検索すると、こんな説明が出てくる。


 物部一朗太とは、「大文字伝子」シリーズに出てくる人物で、大学時代、翻訳部で副部長をしていた。

 翻訳部は、物部の親友曽我と、曽我と学生結婚した栞、伝子が中心となって運営していた。

 物部は、栞が好きだったが、親友に『パートナーの座』を譲った。

 伝子とは、今でも「物部」「大文字」と名字で呼び合い、『親友モード』だ。


 喫茶店のマスターという役柄は、シリーズに大きく寄与している。

 手前味噌だが、これほど彼に似合う職業はない。

 世話焼きで、好感の持てる人物である。


 時間を経ても、キャラクターに変化はない。

「大文字伝子」シリーズからのスピンオフシリーズ「進め!健太郎」も重要な役割を果たしている。

 彼の人柄があってこそ、大文字達のジュニアがまとまった。

「大文字伝子」シリーズでは、『陰の協力者』の彼はミラクル9の『後見人』の1人になった。


「大文字伝子」シリーズの11年後、という設定だが、基本的に『子供達の日常』に主眼を置いている。

『子供から見た目』線である。

 家族がいない(無論、子供がいない)筆者にとっても『冒険』だった。

 誰に教わった訳でもない。子供には、『偉ぶらない』。そんな姿勢の筆者の目から通した『子供の目』を大事にしている積もりだ。


 色んなキャラクターを書き分けているが、一番好きなキャラクターである。

 皆さんも、是非応援して下さい。


 因みに、「曽我」「物部」は、歴史的に争われた一族の名前を借用、『先祖は先祖』という考えで親友になった、という設定です。


 ―完―

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物部一朗太という「狂言回し」 クライングフリーマン @dansan01

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