第4話 勅命依頼

入学より数日後。


俺は何故か校長室に呼ばれていた。


何だろう。俺、何かやらかしちゃったかな?


「入れ。」


「失礼致します。」


俺は緊張したまま校長室に入る。


「何の御用でしょうか。」


「君の腕を見込んで、受けて欲しい依頼があるんだ。」


「依頼…ですか。」


「クレア村という小さな村があってな。そこが、よくオークの群れに襲撃されるという話だ。」


「つまり俺にそれを討伐して欲しいと。」


「話が早くて助かるよ。どうしても君に頼みたい。」


「わかりました。貸し1ですよ。」


「承知した。」


ということで、クレア村に向かうことにした。


「グォォォォォォ!!!」


クレア村は、襲撃されてる真っ最中だった。


「ザン!」


俺はオークを次々と切り裂いていく。


100匹ほど切り裂いたところ、巨大なオークが出てきた。


オークジェネラル。オークの上位種だ。


まだロードがいないだけ良かったというべきか。


オークジェネラルが棍棒を振り下ろす。


俺はそれを難なく回避し首への一撃を入れにかかる。


「ガキィィィ!!!」


ギリギリで反応されてしまった。


「神武一刀流・流水乱舞・撃」


俺は棍棒を受け流し、地面に着地すると同時に、軽やかな動きで懐に飛び込む。


棍棒を振り下ろされるが、それを難なく受け流し、一撃を入れる。


「ビッッッ!」


オークジェネラルは掠り傷を負った。


やはり胴体ではダメージが薄い。


首を狙わなければ。


とはいえ、抜刀術は少しリスクがある。


意表を突いた幻影一閃でもあの反射速度だと反応されるかもしれない。


なら…


魔力を腕に集中させて振るう、神武一刀流最凶の力技。


「神武一刀流・衝波一撃」


衝撃波で離れた間合いにあったオークジェネラルの首が飛んだ。


「何とか倒せたか。」


こうして俺はクレア村のオークを殲滅し、学園に戻ったのだった。

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チート魔剣士の転生冒険譚 @tempes

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