虚心
筒木笹目
序章兼終章
ああ、いつだろうか
心に何も響かなくなったのは
わたしは何者かにならなければならなかった
親に言われた訳でも友に言われた訳でもない
心の根本に何者かにならなければという使命感が
常にへばりつき拭おうとしてもふとした瞬間に戻っていた
私はまだ若干二十一の若輩ものだ
二十一の若造が何達観して物事を書いてるんだと思うかもしれない
もしくは私と同じ年頃のものたちにはなんだこれと笑われるかもしれない
どう感じてくれても構わない
私の書くものを読み何かしらの感情を抱いてくれたらそれでいい
前置きが長くなったがここから
私の心にあったもの、今あるもの、欲しかったものを
聞いてもらおうと思う
まず私の生い立ちからでも話そう手短に
私は関東の埼玉で生まれ栃木で育てられた
幼稚園は少し良い所で書道やピアノを習ったりしたヤギもいた、夏には園内の川でザリガニをよく釣っていた
幼稚園では“まひろ”とゆう男の子とよく遊んでいた
私もまひろもイタズラ好きでよく怒られていた
運動会を抜け出して2人で遊んだのは私の人生で最高の思い出かもしれない
小学校に上がりまひろとは離れてしまった
小学校では人生で一番好きになった人と
最高の友達だった人と出会う
一番好きになった人彼女の名前はまな
小学生三年生くらいから遊ぶようになった最初は彼女の友達の事が好きだったでも私は告白し振られた
その後も特に気にする事なく告白した子とまなたちと遊んでいたその頃からまなにイタズラをする事が多くなったもう好きだったんだろう
明確になぜ好きになったかは覚えていない
教室でずっと見つめたりすると相手も見返してくれて
とても嬉しくなったのを覚えている
今となってはただ視線を感じて振り返っただけなんだろうなと思っている
最初の告白した子に振られてそんなに日が経っていない頃
私はまなに最初の告白をしたがダメだった振られた
まなに最初の告白をしようとした時まなに好きな人がいる事は知っていたでも気持ちを出さずにはいられなかった
結果は最初から分かりきっていた
でも悔しかったそこから私は努力をして…
なんて事はしなかった何もせず友達と遊んで菓子やらジュースやらで体が膨れていた
これも振られた原因だろう
それから何度もまなに告白した
今考えるとただのストーカーのようだった
それでもまなは友達でいてくれていた
そして中学に入り運動部に入った私は少しは
痩せ自信がつき何度目かわからない告白をしたでもダメだった
そのまま何もなく時間だけが過ぎまなと同じ
高校に進学したが学科が違うという事もあり
疎遠になってしまった
もしかしたらまなからしたらストーカーが
やっといなくなったという感じだったかもしれないそれが一番好きになった人の話だ
ただ単に気色が悪いと思う
もう一つの話最高の友達だった人の話
まなと同じく小学生三年生頃から遊び始めたと思う
“れん”という男の子だれんはとても明るく友達も多かった
いつも一緒にいた、公園で3DSで遊んだり
サッカーをしたり川のそばで秘密基地を
作ったり本当に楽しかった中学に入っても
れんは仲良くしようとしてくれていた
私は部活が始まった事もあって遊びの誘いを
断るようになっていたでもそれが間違いだった私は部活が一緒の同級生とよくつるむように
なったでもそいつらは酒を飲んだりタバコ
吸ったり悪い先輩とつるむような奴らだった
私も一緒になって破滅の一途を辿った
もうそこからは戻れなかった高校に入ってからも部活で一緒だった奴らとつるんでいた
そんな時れんも同じ高校に通っていて久しぶりに遊びに誘ってくれた、行けばよかった…
私は断った仲良くできる自信がなかったここでれんを選んでいれば私の人生は変わった
かもしれない
高校を出て私を誰も知らない所に行きたくなった逃げたかった
だから私は茨城の専門学校に入ったそこで
やり直そう変わろうと思った
でもダメだった最初の方は上手くいった何人かと仲良くなってご飯を食べたりしたでも次第にボロが出始めた
取り繕っていた部分がどんどんと剥がれ落ちていった
気づけば1人になっていた私は昔から人に頼ったり相談したりする事が出来なかった専門の先生はとても私の事を気にかけてくださっていた
だが私は差し伸べられた手を
振り払い続けて専門の最後の方は学校をサボり遊び回っていた結局単位が足りなくなり何回もラストチャンスを貰い卒業はさせて貰った何度人を失望させた事だろうでも私はこう思って
いた私は私なりに最大限頑張った
私はちゃんとした頑張りかたも人にどう頼るかも知らないわからない
今でさえどう頼るかも頑張るかもわからない
専門を卒業し一応は習った専門の職に一度は
ついたでも
人との関わり合いが出来なくなってしまった
就職したそのお店の上司はとてもいい人だったでも私は褒め言葉を素直に受け取れず
叱られたら普通以上にネガティヴに考え次第にネガティヴな思いが溢れて鬱になった
私の心のキャパはまるでうずらの卵くらい
小さくなっていた
徐々にミスが多くなりそこはやめてしまった
次に全く関係のない職種でアルバイトを始めたアルバイトにしたのは何かあってもすぐ
辞めれるからだった
案の定1ヶ月と持たなかった最初の取り繕いの
期間が終わると次第にダメになり休みが
多くなり辞めたその後も同じ事の繰り返しで
いつか自分に合った職場に巡り合う事を
祈りながら過ごしている
でもきっと私が変わらない限り無理だろう
でも私は変われない変わるための頑張り方を知らないそれを聞くこともできない
だから私は終わらせようと思いクローゼットの扉に紐をかけ終わらせようとしたでも
出来なかった次は包丁で首を切ろうとした
これも出来なかった臆病な自分が嫌いだ
あと少し勇気があれば終わるのにその勇気が出ない
今も結局何も出来ず生きている
これは救いようのないクズの話だ
犯罪を犯すような奴らよりよっぽどタチが悪いと思う
書きたい事は書けたきがする
何か感じた?
読んでくれてありがとう
さようなら
虚心 筒木笹目 @Yukime213
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