第2話 「疼」
何ごころなし
とても放ちし言の葉は
滑れば鋭し
芒(すすき)の葉のごと
見目にも
ジワリ滲み出づ
朱殷ましかば瞭然さりけり
薄皮の一重残れば
わかられ見えず
忘られる
ヒリヒリ疼きは
消えざるものを
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