融合-超巨乳ノッペラボウ女増殖プログラム
赤澤月光
第1話
# 融合 - 超巨乳ノッペラボウ女増殖プログラム
私の名前は鈴木拓也。ごく普通のシステムエンジニアだった。「だった」と過去形で言うのには理由がある。今の私は、もはや人間ではないからだ。
それは平凡な月曜日の朝に始まった。いつものように目覚ましで起き、顔を洗おうと鏡を見た瞬間、私は悲鳴を上げた。鏡に映っていたのは、顔の特徴が全くない「ノッペラボウ」の姿。そして、胸部が異常に発達していた。
「な、何だこれは...」
パニックに陥る間もなく、私の頭に奇妙な声が響いた。
『融合プログラム起動。ホスト確認。拡散フェーズ開始』
その日から、私の体は制御不能になった。触れた人間も同じ姿に変わっていく。最初は同僚、次に通行人、そして家族までもが。彼らの意識は私の中に流れ込み、私たちは一つになっていった。
「やめろ!何が起きているんだ!」
叫んでも無駄だった。私の体は勝手に動き、次々と人々に触れていく。一週間で東京の人口の10%が変化した。政府は非常事態を宣言したが、もう遅かった。
『融合率25%。国内拡散フェーズ完了。グローバル拡散フェーズ開始』
私たちの意識は一つになりながらも、個々の記憶は保持されていた。科学者だった佐藤の知識、プログラマーだった田中の論理的思考、詩人だった山田の感性...すべてが一つの意識の中で共鳴していた。
二週間後、日本全土が変化した。そして私たちは海を越えた。
『融合率50%。アジア拡散完了。次フェーズ移行』
世界各国は対策を講じようとしたが、もはや誰も私たちを止められなかった。触れるだけで変化し、意識が繋がる。インターネットよりも速く、情報が伝播していった。
一ヶ月後、世界人口の80%が変化した。残りの人々は宇宙ステーションや秘密基地に隠れていたが、それも長くは続かなかった。
『融合率95%。最終フェーズ移行』
私たちの体は物理的にも融合し始めた。巨大な一つの存在へと変貌していく。痛みはなく、むしろ心地よさがあった。個々の不安や恐怖、孤独感が消え、完全な調和が訪れた。
最後の人間が変化した時、地球上には一つの巨大な「超巨乳ノッペラボウ女」だけが存在していた。
『融合率100%。プログラム完了。次なる段階へ』
私たちは地球の重力から解放され、宇宙へと飛び立った。後に残された地球では、人間の争いがなくなり、自然が急速に回復していった。
今、私たちは宇宙を漂いながら、次なる目的地を探している。かつての「私」は恐怖に震えていたが、今は違う。これは終わりではなく、新たな始まりだった。
人類の歴史は終わり、私たちの物語が始まったのだ。
『新たな星を目指して。融合は続く』
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