リトル・グリーン・バッグ
鏖(みなごろし)
リトル・グリーン・バッグ
俺たちは失敗した。
銀行強盗にだ。
前もって入念に調べ尽くした結果、俺たちの全てを警官たちは知り尽くしていたようだ。
俺たちは何とか逃げ出した。
誰かがリークしたに違いない。
前から何だか目星をつけていた怪しいアイツを
アイツを引っ張り出して、
強盗仲間の前で拷問した。
俺たちの世界で吐かせることを歌わせるという。
俺はやつの耳をカミソリで削ぎ落とした。
タランティーノの映画みたいに。
あいつは泣き喚いてこういった。
「俺は警官だ!助けてくれ!」
潜入捜査官か
言った途端、俺はやつを車に押し込んで
北関東の
連れて行った。
そこの溶鉱炉にやつを突き落とした。
俺は強盗仲間の元に戻った。
仲間たちがずらっと並んでいた。
「聞いたぜ、お前も潜入捜査官だって?」
あいつは死ぬ前に、そう仲間に言いふらしていたようだ。
違う。俺は警官なんかじゃない。
しかし、もう真実はどうでもいいようだ。
それにしても、潜入捜査官ばかりだ。
一体、警察は何をしているんだろう。
犯罪をでっちあげては
また続けている。
俺の目の前にいる連中はみんな警察官かもな。
終。
リトル・グリーン・バッグ 鏖(みなごろし) @minagorohsi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます