繋ぎ止めたのが愛なら。解放したのも愛である。愛する人の記憶に残る限り人間は生き続ける。例えその存在が消失したとしても。『春』と言う出会いと別れの季節が上手く舞台として機能している。優しく柔らかな筆致で紡がれる、儚さと哀惜の念の中にも一抹の優しさを感じられる作品。来世で会いましょう。
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詩のような文です。僕は彼女と話しながら進む。短いながらも、生きた人。自分の別れはこうなるのかなという気持ちがしました。
ごく自然に頬を涙が濡らしました。たった数千字の中で、登場人物に名前すら与えず感情・情景・空気感や色彩をここまで表現している事に作者の感受性・表現力の高さをひしひしと感じます。美しく紡がれる言葉たちから胸を少し締め付ける様な優しい『春』の香りが漂います。時期が来たら満開の桜の下で読み返したくなる、そんな作品でした。
春の景色の描写が印象的でした。心を掴まれるとは、まさにこの文章に刺さります。
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