第29話見届ける

その直後だったーー。

運営から衝撃の事実が明かされることになったーー。


次回は、第三戦にして大玉村戦!!

グリーンロードおおたま...またの名を!

バトルロード大玉になります!!


安達太良山の近郊が舞台になることでしょう!!

ちなみにこの戦いでエーペックスカップにとっては最終戦を迎えることでしょうーーー!!!


柳津「、、、、は?」


クリスタ「、、、、はい?」


伊藤「なに?最終戦かよ!?聞いてないぞ!!」


吉田「マジかよ.....。何考えてるんだよ運営.....。

せっかく、こっちに来たばかりなのにーー.....」


黒川海斗がそこにやってきて運営の服の裾をグワッ!と掴んだーー!

とても怒り狂った様子だった......。


黒川「おい待て!運営ィィ!!ふざけんなふざけんなァァ!!

せっかくカナタとガチバトルできたのに次が最終戦かよォォ!!!

なんだそりゃあ!ふざけんなッ!!」


運営「えー...だってー...」


黒川「だってじゃねエエ!ノウミソぶち割るぞオラァ!!」


運営も実は深く考えていた。RVの屈強な奴らがこっち側に来ないようにしようとする作戦だった。しかし、俺達にはそんなことは知らなかった。


運営「しかも最終戦は明後日ですー!!お楽しみに〜⭐︎」


黒川「おいおいおいおいッ!!」


会場で困惑するファイター達。

しかし、運営の前では何事も言えなかった。

さらに急に黒川がにやけながら喜んだ。


黒川「...にしてもラッキーなところか。あそこのコースはうちの有利なポイントがやまほどある......。これはなにか面白くなりそうだな_。」


ゾフィア「アンタ..またなにか企んでるわね......」


もはや、その顔は悪人の顔だった。

しかし、岩永とは違うよりにやけた顔だった。

何かが違う。カナタと伊藤は思った。


ーーそれでも、最終戦ーー。

悔いが残りたくないような最終戦が始まろうとしていた......。


その様子をその世界...この世の神である獣神もその様子を見守っていた......。

彼女は、とても神々しそうだった女神だ。


ピンク色のロングの髪の毛を風でたなびかせながら彼らの様子を見ていた_。


???「吉田くん...彼らを守ってくれているみたいですねー。しかし、岩永...彼には仕打ち難いことが待っているでしょう......。」


その獣神が見たものとは岩永が木を無駄に大量伐採したり、雪山の雪に人の血をまぜたジャムをぶちまけたりしている記憶だった。


???「なんとあわれでしょう__。わたしの吉田様も悲しく思うでしょう....」

そこに小さな蒼い萌え袖を着た女の子が急に姿を現す。


そして獣神に話しかけた__。


???「__私が???様のためにも必ず岩永をしとめてエーペックスカップに参加します。」


獣神?「ええ、よろしくおねがいしますね。???。」


???「はい!獣神様のためならどこまでも~」


少女は真っ白な空間を作りどこかへ消えていった。

そう、まるでカナタたちの世界へ行くかのように___。


その少女は眠れない人たちや子どもたちを蒼白い魔法のようなもので眠りつかせる__。

しかし、その中で最後に寝たのが腹切カナタだった。

腹切カナタに夜中に宅配便が来ていたのであった。

少女もその様子を見届けていた__。


カナタ「20回出ても最下位....?その後4位から6位を15回。

その後、エーペックスカップ中央戦線にて60連勝ーーー。」

どうしてなんだろう?うちが弱すぎる....。

辛くて悲しいよ......。


カナタは、ひとり自分の部屋で涙を隠せなかった。

その瞬間を奥で見ていた彼女は小さく呟いた。


吉田さんのことが羨ましいよ。

???は、ずっと小さい頃アイツに負けてばかりだったからさ......。


それに合わせてだけど、あのMARKXは見てるだけでゾッとした......。だけど、カナタくんはそれよりも速い。人間の壁を超越する力を持っているんだ__。大丈夫だよ。自分を信じてね__。


おじさんはまだ姿を見せられないけど応援してるからねー。


そして、すべてを静かな世界にした少女はカナタの家の屋根裏に降り立ち、にやりとしたが、口調はのんびりしながら呟いた......。


???「いよいよ、おじさんの出番だね~うふふ。」

「いままで店長してたけど...そろそろちょっかいだそうかね~?」


そのどこか冷たく暖かいいたずらの嵐が夜に降り注いだ__。


そして、カナタたちの世界に朝が来た__。

5月の朝。とても日差しが暑い。

それでも、今日は伊藤んとこのガレージで86をパワーアップしてもらえる。


カナタ「いってきまーす!」


ガチャ!と玄関を空けて86のように伊藤のガレージに向かっていった。

今日も伊藤やこれから出会うみんなが待っている。そう感じて再び今日も伊藤と出会う。


その刹那も屋根裏で彼女はすこしだけ笑いを浮かべながらのんびりと見守っていた。

???「うへへ。」

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