09年10月7日 魔術師施術中……
さてこの数日、果たして日記に書くべきなんだかなんなんだか迷っていたんですけども、噂の「板橋の魔術師」にですね、施術してもらってきたんでございます。
結論から言うと、腰、痛くなくなりました。
わーいばんざーい……
……しかしだ。
痛くなくなったのはいいんだけども、あまりにワケがわからない。
行く前も行った後も半信半疑というこの状況をなんと説明すればよいやら。
一週間くらい前に、とうとう「腰が痛くて寝られねー」状態になりまして、これは困ったぞと会社休んで行ってみたのでありますよ。
ちなみに魔術師の施術場は近藤勇の墓のすぐ傍でした。
噂どおり、小狭いビルのあやしげな一室。
待合うベンチに人はけっこういるものの、次々と衝立の中に呼ばれ入っては5分くらいで出てくるので回転は超よろしい。さて、あっという間に自分の番だ。中に入ればひょろっとしたおっさんが一人。ちょこっとカルテみたいなものを書かされ、ちょぴっと問診して「それはヘルニアだねー」「ふへっ!?」「ハハハ残念でしたー」←超得意げ。
どうだろう、この、胡散臭いことといったら。
普通の寝台に横になって脚上げられたり腰触られたりしたあと、斜めの寝台にうつぶせになって、背中から脚を手でぱしぱしぱしぱし。叩くというか、埃をはらっている感じ。ただ、そんななのに時々、腰のあたりがピクッとなる。
叩くこと約3分ほどか、もっぺん寝台に横になって脚をあげられてみれば、なんとハリがとれてすっきりしているではないか。
「今日は周りをやっただけで腰には手をつけてないから。一週間以内にまた来てね」
やっただけって、なにを。
という疑問など挟む間もない超早口でそう言われ、お代は初診料8000円。
脳内を♪トイレのトラブル8000円~♪というアレが浮かんで消えた。
家に帰る道すがら気づくに、腿の裏側がつった感じで妙に痛い。マッサージやら整体を受けたあとたまにこんな感じになることあるよな……とは思いだすのだけれどもでも、軽くパシパシはらっただけでこんなならんよね? 腰も妙に熱くなってはってる感じがする。なんだこれ……怖っ。
で、その夜はやっぱり腰がはってるなーと思いつつ普通に寝られた。次の日はコルセットしないで会社いってみたけど、前半順調、疲れてくるとさすがにダメか、夕方頃は腰がピシピシするので、ああそういえば腰はやってないって言ってたっけ。だから「やってない」ってなにを? …なにかを。と、ハンパな自分突っ込みしつつ、次の日からはコルセットしてみたりしなかったり。
腰は痛かったり、痛くなかったり。
ほでもって昨日また、行ってみた。
魔術師はなにやら軽口叩きながら前回同様パシパシやって、今度は5000円。
二度目で慣れた、とはいえやっぱり胡散臭い。
だって名前も聞かずにパシパシ初めて、帰り際になって急に思い出したみたいに
「ああ、ヘルニアの。経過いいじゃない、熱入れなくてすんだね。良かった良かった。最後バランスとるから一週間後にまた来てね」
……すみません、誰か通訳してください。
熱入れなくてって聞こえたけど、なにをするつもりだったの。
そして昨日も、時々チクッとくるかな? と思うときはあるものの、あの悪夢のような、ちょっと立とうとしただけで「いでででででっ」となることはなく。
つまり治っているようであり。
でもやっぱり「…嘘ぉ? 気のせい? 実は自然治癒?」とか言ってみたいようななんというか、そんな。
わっっからん!!! さっぱり分からない。
すいません、誰かどっか痛い人、チャレンジしてみる気はありませんか。
♪トイレのトラブル8000円~♪
てか、ここを教えてくれた方がどうにも歯切れが悪かったのも納得の胡散臭さ。
だけどありがとうございます。痛くなくなったもんな……うううん。
さても先ほど、母から電話があって「元気?」などと暢気に聞くので、こんなことがあったと話したら、もっと変な話を聞いた。
私のじいちゃんが昔、胆石かなにかでえらい苦しんだことがあり、母は近所の年寄りに連れられて「オハライサマ」とやらにお札をもらいにいったんだそうな。
お札をじいちゃんに貼ったら、病気は治ったらしいですよ。
それに比べたら、なあ。まだなんか整体行為っぽいの、あったもんなあ。
しかしなあ。
《2025年追記》
後に魔術師さんを教えてくださった方から「熱」と聴こえたのは「メス=手術しなくて良かった」ということではないかと。なるほど…?
さらに、このことを会社の人におそるおそる話したら「うちの兄は横浜の謎の整体師に腰痛を治してもらいましたよ」と。不思議な人はいるもんですねえ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます