第8話 全員、集合!

「全員、揃ったか?」

 久しぶりに、体育館に訪れると…

すでに、バスケットゴールの所に、仲間たちが集まっていた。

「アキちゃん、こっち、こっち」

扉を開けて、立ちすくんでいると、早速カガリがアキに向かって手を振る。

「ほら、早く!みんな待っているわよぉ」

白いワンピースを着たカガリは、すっかり日焼けして、半袖から突き出た

腕が、紅くなっている。

「みんな…元気そうだね」

脱いだ靴をどうしよう…と、迷いつつ、アキはとりあえず右手にぶら下げて、

まっすぐカガリの方に向かう。

「それじゃあ、始めようか」

背を向けていたショータが、クルリとこちらを向いた。


「ねぇ、ショータ、見つけたって…なに?」

 開口一番、アキがショータに尋ねる。

「うん、それなんだけどね」

その質問がくると予想していたのか、かぶせ気味にショータがアキに向かって、

「今日、来てもらったのは、他でもないケイタのことなんだ」

早速そのものズバリを、話し始める。

「何か、わかった?」

「手がかりは?」

 待ちかねたように、カガリとユウジが声を上げる。

おそらくアキが来るまでは、何も話してくれなかったのだろう。

それから、何を話そうか…と迷っているうちに、目を泳がせると

「実はボク…何か見つかるかと思って、例の場所に行ってきたんだ」

ようやく切り出した。

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