第5話

ハローワークにて。

「え、ある!?」

「はい、お菓子の箱詰めですが」

「やります」

 見つからないと思っていたのだ、どんな仕事でもいいと思った。

 お菓子工場についた。ロボットが沢山いて作業をしている。

 工場の責任者に挨拶を済ませる。

「よろしくお願いしますね」

「はい」

 隣のロボットを見ながら、お菓子を詰めていく。

 周りのロボットの方が遙かにスピードが速い。

「わあ!」

 焦った温水は手元が狂い、箱を倒して中身を床にぶちまけた。一生懸命お菓子を拾った。

「大丈夫ですか?」

社員の神崎さんがフォローに来てくれた。

「あ、はい」

 温水は神崎と一緒にお菓子を箱に戻していく。

 お菓子を拾い終わり、箱を机に戻す。

「ロボットに合わせようとしなくていいですよ。あの子たちのほうが人間より上手くできますから。彼らが私達に合わせてくれます。ご自分のペースで大丈夫ですよ」

「あはは」

 なんだか悲しくなった。       

 夕方仕事が終わり工場の外にでた。

 さて、帰るとするか。

「温水さん、お疲れさまです」

「あ、お疲れさまです」

 神崎が温水を呼び止め、温水はふり向いた。

「お話いいですか」

「はい」  

「ボランティア興味ありますか?」

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