第3話

「ワンワン」   



 温水は清恵が座っていた椅子に座っていた。お茶が二つ。奥さんの姿はない。犬もいない。温水が一人いるだけ。うつむいている。   

 風呂に浸かっている。ぼーとしている。

 ベッドで寝ている、目を開けている。 

「どうしよ」

 朝になった。

「どうしよ」

 冷蔵庫の中を眺める。閉める。

 惣菜をスーパーのレジで買う。

「お願いします」

 レジロボット「600円になります」。

 スーパで買い物をする人々。

 レンジのチンの音。

 ソファに座って、いただきますと言う。テレビがついている。

 テレビを見ながら温水は冷たい弁当を食べる。鮭、ご飯、ほうれん草のおひたし、肉団子、厚焼き玉子、ひじき。

 食べ終わった弁当のからがゴミ置き場の横に積まれる。

 テレビを消し、服を着替える。

 ハローワークに来た。



3 役立たず

 

 施設を見回す。

「ここもロボットになってる……」

 ロボット「ご記入下さい」。

 温水は記入用紙に記入。ロボットに提出。ロボットから番号札を渡され。案内された席

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