第10話 道祖神の教訓
駒吉は道祖神の願いを誤解した。
人に嫌われることで得られる小判は、彼の卑しい欲望を映す鏡だった。
真の報酬は、周囲の信頼と感謝だったのだ。
助七の怒りが小判を生み、駒吉の栄光は崩れ去った。
道祖神は静かに見守っていた。
人の幸せは神の思う幸せの外にある。
駒吉が気づいたとき、彼はすでに全てを失っていた。
竹皮の包みは軽く、かつての男はただの影となって消えた。【完】
竹皮の包み ――見えざる徳と誤った願いの物語―― をはち @kaginoo8
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