「バカにするなよ!……バカだけど!!」
解決してこいと言われても何をどう解決したら良いのか・・・全く分からん。
「どうしよう?」
「会長なんだし堂々としていたら良いんじゃない?」
「いや・・・水無月さん、俺会長の実感無いし会長宣言してるの俺じゃないしAIだし」
「えっじゃ渡瀬君会長じゃないの?がっかりだわ。恋人関係解消ね」
「早くない?ついさっき付き合う宣言したばかりなんだけどもう別れるの?」
「だって会長でもなんでもないただの人でなんでしょ」
「まあそうだけど」
「あのさ動画のリンク先に新超能力協会のホームページがあるよぉ」
「本郷さん本当?見てみよう」
新超能力協会HP
なんかダサイな・・・中学生が作ったサイトみたいだ。
デザインが古い。
そもそも何の協会のサイトなのかよくわからん。
ただひたすら悪魔を排除します的なことが全面に押し出されていてなんか新興宗教のホームページみたい。
そしてごちゃごちゃしていてわかりずらい。
なんか悪いホームページの要素をぎゅっと凝縮したようなホームページだ。
「なんかわかりずらいな」
「ねぇ住所載ってないのぉ住所とか電話番号とかぁ」
「えーっとどこだ・・・?本当にわかりずらい。ACCESS・・・アクセス・・・みつからん」
「あっこの右下の変な記号のとこじゃない」
「本当だよくわかったね本郷さん、しかしひどいサイトだな人に見てもらおうって気が全然感じられない」
「あれ?この住所って・・・」
「水無月さん知ってる住所?近所っぽいけど・・・」
「知ってるも何もこの学校の住所よ」
「ここ?」
「本当だぁこの学校だし校長室って書いてあるね。徹とりあえず乗り込んでみようか?」
「本郷さんいきなりなんの準備もなく乗り込むのって大胆過ぎない?」
「でも廊下に出て隣の隣の部屋だし覗いてみようよ」
「たしかにちょっとトイレに行くだけでも校長室の前通り過ぎるし・・・しかしなぜ・・・?」
コンコン!
「失礼します」
謎は深まるばかりだがとりあえず校長室へ突入する。
「わっ渡瀬徹・・・なぜここに・・・どうしてここがわかった」
「校長先生、なんでも何もホームページにかいてあるんだけど」
「なっなんだと!!お前はホームページを見ることが出来るのか?」
「出来るだろ!!バカにしすぎだ」
「えっ渡瀬君バカなの?」
「水無月さん違うよ」
「徹はバカかもしれないからなぁ」
「本郷さん違うって」
「渡瀬はバカだろう」
「相模原!!お前に言われたくはないぞ」
「渡瀬君・・・バカだから・・・しょうがない」
「香春さんまで!!俺はバカじゃない!!!・・・と思う」
「くそっ渡瀬徹がここまで賢いとは計算外だ・・・」
「バカにしすぎだろ」
「でもなぁ俺の息子だからな大概バカだぞ」
「父さんまでそんなこと言うな!!」
「この場所がばれてしまったのであれば仕方がないお前らには死んでもらうぞ」
「なんでだよ俺会長じゃないのかよ」
「もうAIでいく事にしたのでお前は不要だ」
「勝手に会長にしたりいらないって言ってみたり、もう頭に来た!頭に来たぞ!!」
「頭に来ようが来まいがお前が死ぬことには変わりない。俺の超能力で死ぬがいい」
「負けるかよ!!サイコハンド!」
・・・・・・・・何も出ない。
「どういうことだ?」
「どうもこうもないこの部屋に入った瞬間から私のテリトリー、学校内で校長先生に逆らえる者などいないのだよ」
「なんだと・・・空気圧縮砲!!」
瞬殺でかき消された。
「無駄だ無駄だ学校内にいる限りお前らは俺には一切逆らえない」
「ダメだ何も通じない・・・どうしたら・・・」
「じゃあ僕が相手しようか?」
「本郷さん・・・でも学校内じゃすべて無効っぽいけど」
「そうだ。無駄な抵抗だ大人しく殺されなさい」
「それってさぁ学校に関係する人にしか効果ないんでしょぉ?」
「この学校の生徒である以上この能力からは逃れられない」
「じゃあ、こういうのはどうかなぁ?」
「退学届!!」
「受取拒否!!!」
「えぇー拒否ぃ?」
「そうだ受け取らない限り無効だ」
「ふーんそうなんだぁ。じゃあ試してみるね」
「炎!!!」
「うわぁっっ!!!あっっつ!!!なんだどういう事だ?なぜ攻撃できる?」
「ふふっだって僕この学校の生徒じゃないしぃ」
「なっなにぃ?なんで生徒でもない奴がここにいる?」
「さあ・・・僕がここに居たいからじゃない?」
「そんなわがままが許されるわけないだろ!!」
「許されるんだよ僕はね」
「なんでそんなことが許されるんだ?お前は何者だ?」
「僕?僕はねぇかわいい乙女だよぉ」
「なっ・・・何を言ってるんだお前は・・・」
「確かに何を言っているのかわかんらない」
「あっ徹まで!!ひどいなぁ。じゃあちゃんと言うね。僕はさぁ・・・この学校の理事長だからねぇ」
「なっなんだと?」
「理事長?本郷さんこの学校の理事長?歳いくつ?」
「徹、乙女に年齢を聞いちゃだめだよぉ」
「いやいや全然意味が分からん。今も学校の制服着てるし本当に意味がわからん」
「貴様が・・・理事長・・・ということはお前は本郷亜希」
「そうだよ。それがなにか?」
「何が目的だ?復習か?前会長の敵討ちか?」
「復習・・・」
本郷さんが不敵な笑みを浮かべた・・・深くて暗くて吸い込まれるような笑み。
「的外れだね。僕は復習なんかに興味ないよ。ましてやあったこともない祖父が死のうが生きようが殺されようがどうでもいい」
「前会長が本郷さんのおじいさん・・・だったら本郷さんが会長をすれば良いんじゃ」
「徹・・・今そのターンじゃないよ」
「そうだった目の前の校長先生を何とかするターンだった」
「前会長の死に興味がない・・・だったらなぜここにいる?なぜ俺の前に立ちはだかる?」
「なんでって学校が好きだからよ。せっかく僕が学校生活を満喫してるのに邪魔をするお前らが悪い!」
「楽しむだと・・・学校は楽しむ場所じゃない!学ぶ場だ!」
「ふーん僕とは気が合わないねぇ。もう死んで良いよ」
「炎!!!」
校長が炎に包まれ消し炭となり消えた。
「あの・・・本郷さん・・・いろいろと聞きたいことはあるんだけど・・・今1番聞きたいこと聞くね」
「なになに僕に聞きたい事?」
「そう・・・歳いくつ?」
「だからぁ乙女に年齢を聞いちゃダメだって言ったでしょぉ」
「いや・・・なんかいくつになっても学校が楽しくて来ちゃうって父さんと同じな気が・・・」
「そうそうそうだよ。僕ねレオナルドとは気が合うんだよね。だから徹ともうまくやっていけるねぇ」
「親は親俺は俺だが・・・」
「そんな冷たい事言わないで仲良くしようよぉ」
謎多き女性本郷さん・・・謎が増える一方だ。
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