激動!新居への道!
俺たちは生霊(父さん)を祓う為に水無月さんの家に向かった。
そして家の前に立ち1つの大きな問題にぶつかった。
「渡瀬は入らないでよね」
「いや今は緊急事態だし」
「嫌なものは嫌なの今だって本郷さんとくっついていて汚らわしいし、きもいし、あなたのようなけだものにまたがせる敷居はないわ」
そう俺は水無月家の敷居をまたげない。
学校の霊の元凶がここにいるというのに手が出せない。
「渡瀬レオナルド隆志(ワタラセレオナルドタカシ)おまえは完全に包囲されている今すぐあきらめて投降しなさい」
「学校には登校している特に問題はない」
「その とうこう じゃない」
「ちょっとちょっと何こんな夜中に大声張り上げてるのよ近所迷惑よ」
家の内外からの大声のやり取りに慌てる水無月さん
「なになにどうしたのこの騒ぎは?」
「ママー渡瀬家の人たちが大騒ぎしてるのよ」
「なんてこと!!そもそも、いつまでもいて一向に家を探す気配もなし、この際だから家を出てって頂きましょう」
「あの俺はそもそも家に入れてもらってないし犬小屋だから・・・セーフ?」
「アウトです出て行って」
こうして俺たち親子3人は住む家を失った・・・。
「どうするんだよ」
「どうしましょうね」
「お母さんもそんな落ち着いてどうしましょうねとか行ってる場合じゃないよ凶ねるところもないんだよ」
「お前らうろたえるな父さんに任せろ!俺たちが住むのにいい場所があるんだそこへ行こう」
「当てあるの?」
「当たり前じゃないか一家の大黒柱だぞ。それぐらいなんとでもするさ」
生霊となって毎日学校で遊び歩いていただけの父親で全然頼りないと思っていたけど急に頼もしく思えてきた。
さすが超能力者ランキングナンバーワンってことなんだろうか。
「あのさ・・・父さん・・・ここ・・・?」
「ああ・・・学校だぞ。おまえが通う高校だ」
「それはわかるんだけど・・・」
「この部屋の事か?ここは生徒会室だぞ」
「それもわかる」
「じゃあなんだよ」
「なぜここに来た?」
「ここに住むからだろ。家追い出されて困ってるって掛川に連絡したらよ生徒会室が1部屋空いてるって言うからさ」
「そうよ。私が勧めたのよ幽霊騒ぎの問題も解決したし1部屋奥の部屋空いてるし何より快適ですよって」
「いや、ここは人が住む場所じゃないだろ」
「何言ってんだお前、お前は今までも人が住むところに住んでなかったろ?犬小屋生活なんだからよ」
「そうだけど」
「むしろやっと親子3人一緒に暮らせるんだ。今までよりもずっといいぞ」
「そうよお母さんさびしかったんだからあなたと一緒に暮らせなくて」
「そうなのか?そんな気配は微塵にも感じなかったけど」
「まあまあ渡瀬徹君どうせ住むとこ無いんだから大人しくここに住みなさいよ」
「ボンバー・・嫌じゃないのか?」
「嫌じゃなわよお隣に尊敬する上司が引っ越してきただけだもの」
「全然違うよ」
そして翌日
「いやぁぁぁなんで?なんで知らない人が生徒会室にいるの?しかも生活感が増しているわ!!」
「高峰さん事情を離すといろいろあるんだけど結論だけ言うと渡瀬家はここに住むことになったんだ」
「なんでよなんでですの?私の生徒会室が荒らされている乱れていますわ」
「何言ってんだねーちゃん、ちゃんと掃除するぞ」
「そういう事ではありませわ」
「じゃあどういうことだよ」
「生活感ですわ。生徒会室としての品位は完全に失われ生活感あふれるワンルームになってしまっていますわ」
「そりゃしょうがねぇよ。だって生活すんだからよ」
「私の生徒会室ぅぅ!!!!」
「みんなの生徒会室だ。昼間は学生さんたちも好きに使ってくれて良いからよ」
「あなたの許可なんかいらないわよ私の生徒会室ですわよ」
「生徒会室はみんなのものだろ」
「だとしてもあなたのものではないわよ」
「ああ俺のもんじゃない借りてるだけだ」
「貸してないですわよ。渡瀬君お父さんをどうにかしくれないかしら?」
「無理だな行く当てが無いのは確かだ」
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