政策について

@takahirohorii12

第1話 経済秩序について

基礎研究とテクノロジーの発展に集中したデジタル統制国家を作るとしてどのようなプロセスが考えられるかを考えていきたい。

市場競争が個人や組織の厚生にメリットを及ぼさない可能性についてまず考える。競争は新たな可能性、例えばテクノロジーの発展のようなものが発現することを促すためのメカニズムであって目的ではない。競争自体が目的になってしまっては単に人的資源、物的資源を浪費するのみで全体にとって何もメリットを残さない。

市場競争の茶番さ、有害さがあるとするならこれに変わるメカニズムを設計する必要があると思う。過去に計画経済というのがソ連においてあったがこれが形を変えた形で存在するとしたらどうなるだろうか?

過去の計画経済はそもそも目標設定が狂っていた。供給量のみが問題とされその品質や機能性に注意が払われず、監督官庁は供給者と癒着し、改善する仕組みが機能しなかった。

仮に計画経済の弊害を改善できるとしてどのようにできるのだろうか?

そもそも人間が生存し、自己を発展するためにどれだけのリソースが必要なのだろうか?これをまず探求しなければ経済秩序や需要の中身は考えられないだろう。

必要なものとして衣食住がある。

衣類は季節に応じた機能性のあるもの。耐用年数は5年を考える。損耗も想定しストックがあるものとする。

食。自己の健康を保持し、活動量に応じたエネルギー量。

住。健康を保持し、水の供給、エネルギー効率がよく、構造的に強固なものであるもの。

これらに加えて知識資源を増やしたり、示唆をもたらすようなリソース。論文へのアクセスやソフトウェア開発基盤、芸術教育の基盤、通信。

これらの需要はおそらく住以外は年長者よりもそれ以外のほうが多く必要とするだろう。これらをもとに供給者を設定する。前提として省人化を推進する。

それぞれの行動がコミュニティのメリットになるかどうか、制度が機能しているかどうか評価するシステムが必要だ。腐敗を防ぐシステムはこれ以外にもあるだろう。

なぜこういう問題意識をもったのか?学問にはそれに取り組むものとともにその人たちを見る観客が必要だからだ。生存のインフラが満たされるのなら人間は一般的に知的好奇心がどんどん生まれてくる。これを主軸においた経済秩序である。

都市はどのようになるだろうか?必要な物資を人工知能にガイドラインされながら無人の店舗で調達するようになる。例外的に人が運営する店舗も存在する。

物流は無人運転者に優しい環境となりJITが実践されている。経済秩序から需要予測も容易となり無駄が極限までなくなっている。

都市、無人化された生産施設、インフラ。それらが常にアップデートされている。こういう世界を構想したい。




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