最低ジョブが仲間にハブられたら強くなりました。

影島千早

第1話 自己紹介

「はぁ……」

また出るため息。

また派遣ギルドの面接に落ちて、もう何回目なのかは数えても仕方ない。


「やっぱり、シーカーは雇ってくれないやぁ……」

あ、自己紹介遅れました⤵︎ ︎

「あ〜、えとですね…

僕の名前はワイティといいます。

えとえと…僕のジョブは「シーカー」といいまして、一番下のジョブなのですです。」


刻の声「シーカーとは、誰もが一番最初に生まれつき与えられるジョブである。

言葉に魔力を込める事で、バフやデバフ、状態異常や回復も可能。

全てのジョブは、ここから派生していく1番最初のジョブ。」


「そんな訳で僕はまだ全然派生してないままなんです……」

そんな訳で、面接落ちしています…

とりま派遣ギルドに応募していますが、そろそろ決まらないと携帯水晶の通話代が払えなくて、解約になりそうです……


「次の面接が駄目だったら、もう生きていけないや…」

体力なし、武器なし、家賃滞納、食物なし。

「いっそ、魔物に食べられた方がまだ役に立っていいな。」

そう考えて支度をしていた時に、携帯水晶からのメッセージが届きました。

「明日面接しますので、10ミッツに当ギルドまでお越しください。」

…最後だから行きますか。歩いて。

どうせダメっしょね。


今の時間が昼の12ミッツ。

「今から出て、歩けば明日の6ミッツには着くな。

行き倒れてなければね〜♪」

ま、いいや。どうせ食べられる為に出かけるも〜ん♪

既に変なテンションになってたけど、気にしな〜い♪

そう考えて、現在までお世話になったお部屋にさよならしました。


……まさか採用されるとは、この時は全く思わなかったのですです。



刻の声「次回!生き延びちゃったよ。初採用!」

ワイティ「えぇぇぇぇー!…マジかよ!」

刻の声&ワイティ「お楽しみに待っててねん♪」









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る